ヤフーが主要な開発メンバーとして参画している、メッセージキューイングシステム「Apache Pulsar」が、このたび世界的に著名なオープンソースソフトウェア(以下、OSS)コミュニティ支援団体「The Apache Software Foundation」(以下、ASF)のトップレベルプロジェクトに認定されました。
「Apache Pulsar」は、異なるアプリケーション間のデータ連携を一括して管理するメッセージキューイングシステムとして開発され、2016年9月よりOSSとして公開されました。類似のソフトウェアと比較して、「高速性」「耐久性」「マルチテナント」「スケーラビリティ」において優れており、大量のユーザーと複数のサービスを抱える企業での利用にも耐えられるシステムです。ヤフーに加え、米Yahoo!を運営する「Oath」、中国の人材サービス会社「Zhaopin.com」、アルゼンチンのECサービス会社「MercadoLibre」といった巨大なトラフィックを抱えるグローバル企業が導入しています。
「Apache Pulsar」は、これまでASF加盟の初期段階にあたる「Apache Incubator」としてプロダクトの機能向上とコミュニティ拡大を進めてきましたが、9月26日付けで、トップレベルプロジェクトに昇格しました。信頼性の高いOSSとして認められたため、利用者がさらに拡大し、OSSコミュニティ活性化に伴う機能向上が期待されます。
なお本認定に加え、InfoWorld社が9月26日に発表した2018年のデータストレージおよび分析領域のベストOSSアワードにも選ばれました。
■InfoWorld(外部リンク)
ヤフーは、「データの会社」を目指すために、世界的技術トレンドを踏まえた、モダンなテクノロジーの選定・活用を進めています。本認定のみならず、これからも引き続きOSSコミュニティへの貢献を通じて、技術力を高めることで、より利便性の高いサービス提供を追求してまいります。
■Apache Pulsar紹介サイト(外部リンク)