ヤフー株式会社
Actapio, Inc.
～ さらなるマルチビッグデータ活用に向け、ビッグデータ分析基盤として活用 ～
ヤフー株式会社（以下、Yahoo! JAPAN）の米国現地法人「Actapio, Inc.（旧YJ America, Inc.）、以下、Actapio（アクタピオ）」（※1）は2018年3月より、米国ワシントン州に約1600ラック規模の新たなデータセンターの建設を開始しました。竣工は2018年12月、稼働開始は2019年4月を予定しています。
Actapioは、Yahoo! JAPANとして初の海外のデータセンター（200ラック規模）を2014年12月から米国ワシントン州で稼働を開始し、主にYahoo! JAPANのマルチビッグデータ分析等に利用してきました。米国ワシントン州にデータセンターを設置することで、電気代が日本と比べて6分の1程度に抑えられ、大幅なコスト削減を実現するとともに、BCP（事業継続計画）の強化にもつながっています。また、サーバーやデータセンター等のハードウェアの設計図を公開・共有し効率化を図るプロジェクトである「Open Compute Project（OCP ※2）」のコミュニティと密に連携でき、最先端の情報にもとづくデータセンターの設計・運用が可能です。
Yahoo! JAPANでは、2018年度から新たな挑戦として、「スマートフォンの会社」に加えて「データの会社」になることを目指します。今回、Actapioが既存のデータセンターよりも規模が大きく、海外で2番目となるデータセンターの建設を進めることで、Yahoo! JAPANは、マルチビッグデータ活用の処理基盤をさらに強化し、保有する様々なビッグデータ分析に活用していきます。
【データセンター概要】
場所 ： 米国ワシントン州
工期 ： 2018年3月着工～2018年12月竣工（予定）
建築面積 ： 約9,300㎡
敷地面積 ： 約180,400㎡
電力容量 ： 16MW
ラック数 ： 約1,600ラック
建物構造/規模 ： 鉄骨造/地上1階
受電種別 ： 100％再生可能エネルギー（水力発電）
空調方式 ： 直接蒸発式外気冷房（100％外気空調）
PUE（※3） ： 1.2以下
※1：YJ America, Inc.は2017年9月にActapio, Inc.に社名を変更しました。
※2：Open Compute Projectの詳細は以下（英語）をご覧ください。
http://opencompute.org/
※3：PUE…電力効率を示す指標。データセンター全体の消費電力÷IT機器による消費電力で算出されます。
▼データセンター完成予想図