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プレスリリース

2007.12.05

オークション商品未着トラブル撲滅に向け抜本的な詐欺対策を実施
~日本初の仮想口座による安心で便利な決済方法を導入~


2007年12月5日

ヤフー株式会社


オークション商品未着トラブル撲滅に向け抜本的な詐欺対策を実施

~日本初の仮想口座による安心で便利な決済方法を導入~



 ヤフー株式会社は、Yahoo!オークションにおける商品未着トラブルの撲滅に向け抜本的な詐欺対策を実施していきます。Yahoo!オークションで詐欺をはたらく悪用者を徹底的に排除して、誰もが安心して取引できる場を作っていきます。
 本年7月にサービス提供開始した「受け取り後決済サービス」を使った取引では詐欺被害は発生しておらず、商品到着後に決済を行う取引方式がオークション詐欺の大半を占める商品未着トラブルの防止に高い効果があることが確認されました。そこで商品到着後の決済方式を商品未着トラブル撲滅のための中心的な施策と位置づけ、詐欺撲滅に向けた第一歩としてまず一部のカテゴリについては本年12月より取引ルールを変更し、商品到着後に決済を行う取引方式に限定します。その後もより安全な取引の場を提供するため、商品到着後に決済を行う新たな取引方式の導入を進めるほか、ジャパンネット銀行と開発中の日本初となる仮想口座を活用して、さまざまな発送方法と安全な決済方法を選択することのできる利便性と安全性を両立した取引方法を来夏までに導入する予定です。
 また、不正に売買されたIDが商品未着トラブル等における出品用IDとして悪用される例があることからID売買防止に関する啓発活動を実施するとともに、商品未着トラブルを含む詐欺事案についての警察庁および都道府県警への捜査協力、詐欺実行犯・不正ID売買者への法的措置の実施、といった従来から行っている施策も強化し、詐欺対策のなお一層の充実を図っていきます。
 Yahoo!オークションにおける詐欺被害は大幅に減少していますが(直近1年の実績で前年同期比40%減*)、これまでに導入し大きな成果をあげてきた、不正利用検知モデルを活用したパトロール強化、配送本人確認による本人確認厳格化等の対策もさらに強化していきます。今回の対策実施により、ますます安心してインターネットオークションを楽しめる場を提供できるようサービス向上に努めます。

*補償金の2006年10月~2007年9月と2005年10月~2006年9月の比較

<具体的な対策>
1.商品未着トラブル防止のための安全性の高い取引方法の推奨・導入
「受け取り後決済サービス」「代金引換」の推奨
商品未着トラブルがおきない「受け取り後決済サービス」(利用にあたっては出品者がジャパンネット銀行に口座を持っていることが必要)や、「代金引換」による取引を推奨していきます。
商品到着後に決済を行う新たな取引方式の導入
来春以降、「Yahoo!ネットバンキング」「Yahoo!かんたん決済」での決済に、落札者がまず支払った代金を一旦預かり、商品の到着確認後に出品者の口座に振り込む仕組みを導入します。追加の手数料は不要で、発送方法は当事者同士で自由に決めることができます。
これにより、「Yahoo!ネットバンキング」「Yahoo!かんたん決済」を利用した取引で、発送方法に制限がないため利便性を損なうことなく、商品未着トラブルを防止することができます。
日本初の仮想口座活用で「受け取り後決済サービス」「Yahoo!ネットバンキング」利便性向上
来夏までに、ジャパンネット銀行(JNB)と日本初となる仮想口座のサービス提供を開始します。JNBの仮想口座は、Yahoo! JAPAN IDに紐付いたバーチャル銀行口座です(本仮想口座はいわゆる預金者口座ではなく、為替の中継点としてのジャパンネット銀行の一時預かり勘定となります)。Yahoo!オークションの利用者であれば誰でも、ワンクリックの操作で簡単に取得することができます。
現在は「受け取り後決済サービス」「Yahoo!ネットバンキング」の利用には、出品者側がJNB口座を持っていることが必須となっていますが、これを仮想口座でも利用できるようにします。
これにより、匿名取引やコンビニでの発送・受取も可能な「受け取り後決済サービス」や、自由な発送方法と商品到着後決済を組み合わせた「Yahoo!ネットバンキング」を、すべての利用者が使えるようになり、利便性を損なうことなく商品未着トラブルを防止することができます。

2.商品未着トラブル防止のための特定カテゴリの取引ルール変更
詐欺被害報告件数が比較的高い以下のカテゴリについて、「受け取り後決済サービス」「代金引換」のいずれかの取引方法を利用することを出品者・落札者双方とも必須とします(オークションストアの出品は除く)。出品者がこれら以外の決済方法を落札者に対して求めることを禁止するとともに、これら以外の方法での決済に落札者が応じて詐欺被害にあった場合は補償対象外とします。
・「カーナビゲーション」カテゴリ -2007年12月21日0時出品分より適用
・「携帯電話本体」カテゴリ -2008年1月21日0時出品分より適用
・「ギフト券」カテゴリ -2008年2月21日0時出品分より適用
※「Yahoo!ネットバンキング」「Yahoo!かんたん決済」による商品到着後の決済方式を導入次第、これらの取引方法も利用可とします。

3. 不正ID売買に関する啓発活動の実施
不正に売買されたIDが商品未着トラブル等における出品用IDとして悪用される例があることから、今月中に「Yahoo!オークション」内に不正ID売買に関する啓発ページを設け、オークション詐欺等の犯罪に加担する行為となる本人確認済みのYahoo! JAPAN IDの売買を決して行わないよう啓発していきます。

4. 警察庁および都道府県警への捜査協力
従来から行っている警察庁および都道府県警への捜査協力体制のさらなる充実および迅速化を実施します。また、警察学校、サイバー犯罪対策講習会等への講師派遣を継続的に実施します。

5. 詐欺実行犯・不正ID売買者への法的措置の実施
詐欺実行犯への補償金返還請求に関するあらゆる法的措置(提訴)を講じます。また、本人確認済みYahoo! JAPAN IDの不正売買者に対しても刑事告訴および民事での責任追求を行います。

<仮想口座について>
仮想口座とは、Yahoo! JAPAN IDに紐付いたバーチャル銀行口座です(本仮想口座はいわゆる預金者口座ではなく、為替の中継点としてのジャパンネット銀行の一時預かり勘定となります)。Yahoo!オークションの利用者であれば誰でも、ワンクリックの操作で簡単に取得することができます。Yahoo!オークションの取引では、出品者は落札者に自分の銀行口座を伝える必要がなく、出品者は仮想口座に入金された代金は自由に指定できる口座で受け取ることができます。


【Yahoo! JAPAN】http://www.yahoo.co.jp/
ヤフー株式会社(市場名:東証1部/JASDAQ、銘柄コード:4689、本社:東京都港区、設立年月日:1996年1月31日、代表取締役:井上雅博)が運営するYahoo! JAPANは、1か月あたり約4867万人のユニークカスタマー数(※1)と、1日16億ページビュー(※2)のアクセスを誇るインターネットの総合情報サイトで、検索、コンテンツ、コミュニティー、コマース、モバイルなど多くのサービスを提供しています。

(※1)2007年10月のNielsen//NetRatings「NetView AMS JP」における家庭からの視聴率88.4%、職場からの視聴率88.9%というデータをもとに、家庭、または職場からのインターネットユーザーを約5504万人(NetRatings Japan「インターネット基礎調査」より)としてYahoo! JAPANのユニークカスタマー数を算出。
(※2)ページビューは、従来ウェブサーバーからの配信回数を計測した値を採用していましたが、2007年3月からブラウザでの表示回数をCSCにより計測した値を採用しています。


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