ACCSとYahoo! JAPAN、 海賊版ソフトウエア競売出品の迅速な削除で提携
～Yahoo!オークションで著作権保護の呼び掛けも～

　コンピュータソフトウエアなどデジタルコンテンツの著作権者の団体、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会（以下、ACCS）とヤフー株式会社（以下、Yahoo! JAPAN）は15日、インターネット競売サイトのYahoo!オークションが悪用され、海賊版ソフトウエアなど著作権を侵害したソフトの販売を防ぐため、さまざまな協力をすることで合意しました。また、両者はオークションを利用される方に著作権保護を呼び掛ける普及活動も共同で実施していきます。

　 Yahoo! JAPANが運営するYahoo!オークションは、個人間売買を中心とした国内最大のインターネットオークションサイトで、常時446万件のオークションが行われています。しかし、企業などの著作権を侵害した、Yahoo!オークションのガイドライン違反の出品もあり、ACCSが捜査協力した刑事事件が2003年度で11件発生するなど、悪質な海賊版販売も行われています。このためACCSとYahoo! JAPANは共同でコンピュータソフトウエアの著作権侵害を対象に、以下の取り組みを行うことに合意しました。

（1）著作権侵害出品の削除強化
　両者はこれまで一件一件個別の違反出品について協議し、削除の対応を行ってきましたが、今回の合意によって詳細な削除基準とその対応方法を共通で取り決め、発見・削除の連絡体制を強化していきます。これにより迅速かつ効果的に出品をサイトから排除し、違法販売を未然に防止することで権利者の知的財産権保護を目指します。また、著作権侵害の実態を調査・協議し、状況に応じて随時削除基準に反映していく努力を継続して行います。

（2）著作権保護の呼び掛け
　Yahoo! オークションは著作権違反に関する事例をネット上で紹介するなど、オークションを利用する方に著作権についての理解を深め、知的財産権侵害のない健全な競売サイトを目指す活動を行っています。またACCSでも出品者に対し、著作権保護を呼び掛けるメッセージを通知するなど積極的に取り組んでいます。今後さらに、両者が協力し、共同で著作権保護を呼び掛けることでさらに違反出品の排除・防止に努めていきます。ACCSではYahoo!オークションの出品者・入札者向けに問い合わせ窓口も新設し、質問などを受け付けていきます。

　 ACCSとYahoo! JAPANは著作権の重要性をより理解されるよう、今後もこうした著作権保護活動を積極的に連携し活動してまいります。