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プレスリリース

2003.05.27

「Yahoo!リサーチ」SARS感染問題に関する緊急アンケートを実施 85%が「政府対策を評価できない」、75%が「検疫体制は不十分

2003年5月27日

ヤフー株式会社


「Yahoo!リサーチ」SARS感染問題に関する緊急アンケートを実施
85%が「政府対策を評価できない」、75%が「検疫体制は不十分


 Yahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は27日、東京、大阪、沖縄に在住の20歳から49歳の男女を対象に行った、新型肺炎「重症急性呼吸器症候群(SARS)」についての緊急インターネット調査の結果を発表しました。アンケートは先週末の5月23日(金)から26日(月)にYahoo! JAPANが提供する法人向けインターネット調査サービス「Yahoo!リサーチ」を利用して実施され、799人の有効回答を得られました。

 その結果、SARSに対する日本政府の対応について「まったく評価できない」とする人が21%、「評価できない」とする人が64%と全体の85%を占めており、政府の対策に何らかの不満を感じている人が多いことが分かりました。不満の理由(自由回答)としては「国会議員が10日間の自宅待機を守らない」や「政府がいったいどういう対策をとっているのか分からない」といった意見が多くあがっており、国民の政治不信のあらわれともいえる辛口の評価になりました。特に大阪では「まったく評価できない」という人が28%にものぼり、SARS感染が確認された台湾人医師が関西・四国を旅行していた問題への政府の対応に不満があらわれた結果となりました。また、日本の国際空港などでの検疫体制については不十分とする人が75%(「不十分である(30%)」「やや不十分である(45%)」)と、水際での防止策に不安を抱いている人が多いことが明らかになりました。

 SARSについては「症状など具体的なことまで知っている」という人が78%、「名前しか知らない」という人が22%で、「名前も聞いたことがない」という人は0%と全員がSARSを認知しており、人々のSARSへの関心の高さを示しています。特に大阪では「症状など具体的なことまで知っている」という人が81%と、ほかの地域より関心が高いことが分かりました。日本国内のSARSの状況については「非常に深刻である」という人が24%、「まあ深刻である」という人が46%で、深刻だと思っている人が合計で7割にのぼっています。

 一方で、SARSによる生活の変化については「非常に変わった」という人は2%、「やや変わった」という人が16%にとどまり、8割以上の人が「まったく変わらない(41%)」または「あまり変わらない(41%)」と回答しており、普段の生活に深刻な影響がないとしながらも、2~3割の人が「海外旅行を控えるようになった」「他人のせきが気になるようになった」「手洗いやうがいをするように心がけている」ことが分かりました。

 SARSに感染していた台湾人医師が5月8日から13日に関西・四国を観光していた問題については、98%の人が「知っていた」と回答し、この問題に対して今月23日に政府から出された安全宣言については「安心できない」という人が53%、「まったく安心できない」という人が12%となり、安心した(「非常に安心した(3%)」「安心した(32%)」)という人を大きく上回りました。ただし、大阪では、安心したという人が41%と、ほかの地域より高く、ひとまずの安ど感が数字に出た格好となりました。

 また、これまでに日本国内でSARS発症事例がない理由(複数回答可)としては、「運が良かったから」という人が58%、「まだ判明していないだけ」という人が50%という結果になりました。次いで多かった回答は「一般的に日本人は清潔好きだから(28%)」「報道でいち早く取り上げられて、関心が高かったから(24%)」となっています。自分や家族などがSARSにかかった(かもしれない)場合の対応方法について聞いたところ「なんとなく分かる」という人が58%いたものの、「どうすればいいかまったく分からない」という人が30%にも達する結果となりました。


【Yahoo!リサーチ SARS感染問題に関する緊急アンケート調査概要】


調査対象:Yahoo!リサーチ登録モニター
調査方法:ウェッブ形式のアンケート調査
調査時期:2003年5月23日~5月26日
回答者数:799名(男性416名、女性383名、20代321名、30代290名、40代188名)
調査項目:

Q1-1 SARS認知度
Q1-2 国内SARSの深刻度
Q1-3 SARS情報認知ルート
Q2-1 SARSによる生活の変化の有無
Q2-2 現在の留意点
Q2-3 日本国内で感染確認されたら留意すると思う点
Q3-1 現在、新規購入・買う量が増えたもの
Q3-2 日本国内で感染確認されたら新規購入・買う量が増えると思うもの
Q4 SARSの防止対策として効果的と思っていること(TOP3)
Q5 SARSの流行で影響を受けると思われる産業分野
Q6 アジアのSARS収束予想年月
Q7 SARSに対する日本政府の対応評価
Q8 SARSに対する日本政府の対応評価の理由(自由回答)
Q9 感染台湾人医師問題の認知
Q10 23日安全宣言に対する安心度
Q11 国内SARS発症事例がない理由
Q12 日本の国際空港での現在の検疫体制評価
Q13 SARS感染後の対応認知
Q14 回答者・家族の職業

 


【Yahoo!リサーチ】http://research.yahoo.co.jp
「Yahoo!リサーチ」は17万人のモニター会員をもつ、さまざまな市場調査を実施する法人向けインターネット調査サービスで、Yahoo! JAPANと株式会社インテージ・インタラクティブ(本社:東京都東久留米市、代表者:長崎貴裕)が運営しています。モニター会員はインターネットユーザーの約9割がアクセスするYahoo! JAPANから集められているので日本のインターネット人口とほぼ一致しており、母集団の代表性に優れています。また、年齢、性別、職業、業種、年収、家族構成など50項目にのぼる属性データを持っており、目的に応じた属性でのインターネット調査がスピーディーに実施できる仕組みとなっています。

【Yahoo! JAPAN】http://www.yahoo.co.jp/
ヤフー株式会社(市場名:店頭(JASDAQ)、銘柄コード:4689、本社:東京都港区、設立年月日:1996年1月31日、 代表取締役社長:井上雅博)が運営するYahoo! JAPANは1か月あたり約3,060万人のユニークユーザー数※と、1日5億ページビューのアクセスを誇るインターネットの総合情報サイトで、検索、コンテンツ、コミュニティー、コマース、モバイルなど66のサービスを提供しています。Yahoo!のグローバルウェッブネットワークは、アメリカ合衆国、ラテンアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジアで世界25の国と地域で展開しています。

※日本リサーチセンターのインターネット視聴率調査レポート(JAR Report vol. 55:調査期間 2003/3/25~2003/4/21)に
よる視聴率89.8%(NAR:4週間に1度以上の訪問者の比率)をもとに、ホームページを閲覧する日本のインターネットユーザーを約3,408万人として算出。

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