1999年6月3日
ソフトバンク株式会社
株式会社セブン-イレブン・ジャパン
株式会社トーハン
ヤフー株式会社
合弁会社イー・ショッピング・ブックス(株)を設立
~書籍の電子商取引、コンビニで受取・支払が可能に~
ソフトバンク株式会社(以下ソフトバンク、東京・中央区、社長:孫正義)、株式会社セブン-イレブン・ジャパン(以下SEJ、東京・港区、社長:工藤健)、株式会社トーハン(以下トーハン、東京・新宿区、社長:上瀧博正)、ヤフー株式会社(以下ヤフー、東京・中央区、社長:井上雅博)の4社はこの度、インターネット上で書籍の電子商取引を行う合弁会社イー・ショッピング・ブックス株式会社(以下eS-Books、概要は別記参照)を設立することで合意しました。これにより、利用者は和書140万点におよぶデータから、希望の書籍をインターネットを通じて注文し、コンビニエンスストアでその商品の受取りと支払いが可能となります。なお、新会社は7月に設立し、サービスの開始は11月の予定です。
eS-Booksは、出版流通、流通小売り、インターネットのそれぞれの分野で日本有数の企業が連携した新しい電子商取引のビジネスモデルとなります。SEJの持つマーケティングやマーチャンダイジングの強力なパワーを活用すると共に、ソフトバンク、ヤフーのインターネットにおける卓越したノウハウやシステム力を活用し、新しいインターネットサービスを提供します。
利用者は、最新の新刊情報等を網羅したデータと柔軟性のある検索システムにより、インターネット専用の豊富な在庫の中から自由な注文ができます。注文された書籍はスピーディーな配送システムにより利用者に届けられます。この配送システムでは、店舗への既存の物流を活用して全国の7,778店舗(5月末現在)に配送され、利用者はそこで24時間(一部を除く)いつでも商品の受取りと現金による支払いが可能となります。つまり、利用者は普段コンビニエンスストアを利用するのと同様に、書籍の受取りが可能となります。
また、ヤマト運輸の宅急便により、自宅や贈答先など希望場所への配送も可能です。代金の支払いはSEJの店頭での支払いとインターネットを通じたカード決済などが選択できます。
インターネットを利用した書籍の販売は、米国のAmazon.comの成功に見られるように、その市場性は実証され、日本においてもすでに書店、出版社などが参入し出版流通の改革が行われています。これは圧倒的な書籍データ・扱い点数、充実した検索機能により、利用者にとって利便性が高いものとなっているからです。
eS-Booksのサービスは、既存の店舗や取引をベースにインターネットの特徴を最大限に生かし、商品の支払いと受取りを利用者の購買動向に合わせた、画期的なインターネットサービスと言えます。
なお、eS-Booksのシステム技術・開発面は、ソフトバンク・テクノロジー社が担当します。サン・マイクロシステムズ社のサーバー、オラクル社のOracle8iデーターベース、ECOSS社のパッケージ「Mercury」をベースに開発され、サーバ系の保守・管理および決済ネットワークの提供はKDD社が行います。
資料
【設立合弁会社概要(予定)】
1. | 会社名: | イー・ショピング・ブックス株式会社 |
2. | 所在地: | 東京都中央区日本橋箱崎町24番1号 |
3. | 事業内容: | インターネットを利用した書籍・マルチメディア商品、サービスの販売 |
4. | 設立: | 平成11年7月 |
5. | 資本金: | 2億円 |
6. | 代表者: | 宮内 謙 |
7. | 出資比率: | ソフトバンク株式会社 | 50% |
株式会社セブン-イレブン・ジャパン | 30% |
株式会社トーハン | 10% |
ヤフー株式会社 | 10% |
|