こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。
ビッグデータレポートでは毎年、ヤフー検索のデータから分析したインフルエンザ感染状況をお知らせしています。
今年もデータを観測しておりましたが、年末年始にかけて非常に注意が必要とみられるため、レポートとしてお知らせいたします。
インフルエンザシーズンになると厚生労働省から「インフルエンザ流行入り宣言」というフレーズをよく耳にしませんか?
これは、厚生労働省が毎週発表している「定点当たりの患者報告数」が1を上回ると発表されます。
例年12月頃に発表されることが多いのですが、実は今年すでに発表されていたことに気がついていたでしょうか?
インフルエンザ流行入り宣言が出された日
※報道発表資料で確認がとれたもののみ記載
これを見るとわかる通り、今年のインフルエンザ流行入り宣言は、かなり早く発表されました。
実は今年9月頃にもこの重要な数字"1"を超えた週がありました。季節外れのインフルエンザ流行ということでニュースにも取り上げられたために覚えている人も多いかと思いますが、第37週(9/9~9/15)の数値が"1.17"だったのです。これは、2010~2018年の第37週の平均値が0.098であることを考えるといかに高いかがわかります。
その後、この数値が大きく下がることなく推移したため、今年は早めに流行入り宣言数値を超えた可能性が考えられます。
さて、このように例年よりもインフルエンザの流行が早めに推移している2019年ですが、その後の拡大も例年より早めに推移しています。
2010年以降の40週から最新週(50週)までの推移を見てみると一目瞭然ですが、いかに今年の流行拡大が速いかがわかります。
そして、今の状況を予測した数値を加えてみると次のようになります。
予測値は18.34と2010年以降の51週目で最も高い値となっています。
感覚的な話でもうしわけありませんが、大体10を超えるともういつ罹患してもおかしくない数値であり、30を超えると大流行、50越えは2010年以降5回(週)しかありません。
年末年始の流行を正確に予測するのは難しいですが、明らかに例年よりも気を付ける必要があります。
人の集まる駅や建物、また初詣などに行く場合は十分な感染対策をしてからお出かけください。