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2019.04.25

「令和」みんなが知りたいことは何? 〜ビッグデータで見る新元号〜

「令和」みんなが知りたいことは何? 〜ビッグデータで見る新元号〜

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。
2019年4月1日、ついに新元号「令和」が発表され、国民の大きな関心を集めました。各種メディアでも大きく取り上げられた本件、ビッグデータの世界ではどうだったでしょうか? Yahoo!検索データで振り返ってみましょう。

凄まじかった「令和」への注目度

日別の注目度の変化を見たところ、4月1日に「令和」へ爆発的な注目が集まり、翌日以降は落ち着いていることがわかります(図1)。参考までに、普段からよく検索される「YouTube」と比較すると、その盛り上がりのすごさがよくわかるかと思います。さらに時間帯別で細かく見ると、発表記者会見の開始直後に急激に盛り上がった後、数時間内に落ち着いていたようです(図2)。

(図1)日別の「令和」注目度(指数)

令和への日別注目度の変化を表すグラフ

(図2)時間帯別の「令和」注目度(指数)

4月1日と2日の令和への時間帯別注目度の変化を表すグラフ

この急激な瞬間風速の強さはいったいどの程度だったのでしょうか。
図3は近年の大きな話題(スポーツ、芸能、天災)における日次の注目度を比較したものです。それぞれの話題について日別注目度の最大値で比較しています(例えば羽生結弦氏の場合、2018年2月17日の平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した日が最大注目度を集めていました)。これらの国民的関心事と比べても「令和」の瞬間風速がいかに大きかったかがわかります。

(図3)近年の話題における注目度の瞬間風速(指数)

近年の国民的話題に関する1日の最大注目度を比較したグラフ

みんなが知りたいことは何?

次に、「令和」の第2検索ワードを元に、どのような事柄について調べられていたのか確認してみましょう。ここでは第2検索ワードを下記のグループに分類して調査しました。

画像

この分類を元に検索の内訳を見ると、意味・由来や地名・人名を調べる「由縁系」が最も多く46%を占めています(図4)。続いて「実用系」が28%、「ネタ系」が15%、いずれにも当てはまらない「その他」が11%でした。特に新元号の「意味・由来」について多くの人が興味関心を寄せたことがわかります。

(図4)検索分類による構成

検索ワードを種別ごとに分類し、構成比を見たグラフ

「意味・由来」の上位検索ワードを具体的に見ると、万葉集に関するものが多数です(図5)。この機会に読んでみたいと思った方も多かったのでしょうか、現代語訳についての検索も見られます。 「実用系」の「読み書き」の中では、英語表記や略し方に関する検索が目立ちます。Excelでの日付変換方法を調べる人も多かったようです。「時期」に関しては、施行時期や平成との境目についての検索が上位でした。
「買い物」に関する検索は、記念グッズなどが多い中、印鑑が上位に食い込んでいます。主にビジネスシーンでの必要性が高いことが推測されます。また、割引やキャンペーンに関する検索も多く、新元号セールへの期待が早々に高まっているようです。

(図5)分類別の上位検索ワード

検索分類ごとの上位検索ワードのランキング

性別や年代による傾向

このような関心事の傾向に、性別や年代による違いはあるのでしょうか。
下図は注目度の性別構成です。あまり大きな差はないものの、「地名・人名」は男性の関心が高かったようです。

(図6)注目度の性別構成

検索ワードの分類ごとに性別構成を比較したグラフ

世代別の注目度構成を見たところ、「意味・由来」は全世代で大きな注目を集めており、幅広い層が関心を寄せたことがわかります。「地名・人名」は年齢層が上がるほど関心が高い一方、「ネタ」は若年層ほど高い傾向でした。

(図7)世代別の注目度構成

世代別の分類ワードへの関心度合いの差を示すグラフ

まとめ

  • 新元号「令和」は、インターネット上でも近年まれに見るほど大きな注目を集めた
  • 「令和」の注目度は発表記者会見時に爆発的に盛り上がり、数時間以内に落ち着いていた
  • 最もよく調べられていたのは令和の「意味・由来」で、幅広い世代が関心を寄せた

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