こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。
毎年ビッグデータレポートでお届けしているインフルエンザ感染状況ですが、昨年の「ビッグデータ分析でみるインフルエンザ感染状況:2016-2017」に続き、今年も毎週更新をしてまいります。更新内容は厚生労働省より毎週発表されているインフルエンザの発生状況(定点あたりの報告数)を事前に予測した値と、リアルタイムのインフルエンザ感染状況を日本地図に可視化したデータとなります。
それでは、ビッグデータ分析による3月12日~3月18日週のインフルエンザ状況をご覧ください。
(2018年3月20日の更新をもちまして、今冬のインフルエンザ感染状況の更新はすべて終了いたします。)
(図1)検索数データによるインフル患者報告数予測
- 資料:
- 国立感染症研究所、Yahoo!検索
上記グラフは、定点あたりの患者報告数と強い相関を持つ某キーワードの検索数に基づき推定を行っています。詳しくは以前公開した「インフルエンザだけじゃない!? ビッグデータと流行性感染症との関係」をご覧ください。 3月12日~3月18日週のデータによると、推測される定点あたりの患者報告数は8.24(人/定点)となり、先週の厚生労働省の発表数値である12.02から引き続き大幅に減少する予測となりました。インフルエンザの患者報告数推移はほぼ終息エリアに入ってきています。
次は、都道府県別のインフルエンザの感染状況を検索データから可視化した「インフルエンザ感染状況マップ」です。
(図2)インフルエンザ感染状況マップ
2017月11月13日〜19日
- 資料:
- Yahoo!検索データ
3月12日~3月18日週のデータでは、すべての都道府県でインフルエンザ患者数の伸び率が先週に引き続いて減少となりました。インフルエンザ感染状況マップではほぼすべての都道府県が「終息・平時」エリアへと移行し、インフルエンザシーズンが終わりに近づいたことを表しています。
この日本地図の配色の元となっているインフルエンザ状況マップは以下のような基準で配色されています。縦軸の「検索割合スコア増加率」が先週からの検索伸び率となっており、感染拡大の勢いを表します。横軸は「検索割合スコア」となっており、右にいくほどその都道府県において患者数が多いということを表しています。
(図3)インフルエンザ感染状況マップの流行から終息までの流れ
この図は、インフルエンザの流行から拡大、終息までの流れを表した図です。インフルエンザの1シーズン中の流れを縦軸に検索割合の増加率、横軸を検索数とすることで「流行」「拡大」「蔓延」「峠を越える」「減衰」「終息」の一連の流れとしてデータで表現できるということを図解しています。
今後とも「Yahoo! JAPAN」ビッグデータレポートをよろしくお願いいたします。