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2017.12.20

スマホでもOK! 集合写真の撮り方 7つのポイント

スマホで集合写真を撮っている様子

「カメラ見えてますかー? 見えてなかったら見える位置まで動いてくださーい」

パーティーやイベントなどで人が集まると、記念にみんなで集合写真を撮ることがあります。でも、撮った写真をよく見てみると、前の人の陰に隠れて写っていない人がいたという経験はありませんか? ちょっとした工夫でそのような集合写真の失敗を減らすことができます。

2017年10月、第2回カンファレンスカメラマンカンファレンスを、Yahoo! JAPANの紀尾井町オフィスにあるコワーキングスペース「LODGE」で開催しました。「カンファレンスカメラマンカンファレンス」とは、普段はIT技術者として働き、ときにはイベントの撮影スタッフとしても活動するカメラマンたちが、自らの知見や悩みをライトニングトーク形式で共有するトークセッションです。

イベントの記念や記録として撮られる集合写真。イベントの種類や形式によって撮り方もさまざまで、カンファレンスカメラマンカンファレンスでも、集合写真にまつわる失敗談や撮影のコツが数多く披露されました。その中からすぐに役立つ撮り方のポイントを7つご紹介します。

    目次:
  1. 素早くきれいに並んでもらうには
  2. 背景に写るものにも気を配る
  3. 良い表情を引き出すコミュニケーション
  4. 高い場所から撮るのもアリ
  5. 望遠レンズの意外な使い方
  6. 自撮りモードで自分が主役の集合写真?
  7. スマートフォンでも集合写真は撮れる

写真
(ヤフーグループの営業アワード「YSA(Yahoo Japan Corporation Group Sales Award)撮影:安田 美紀)

1)素早くきれいに並んでもらうには

イベントの雰囲気を壊さないためにも写真は素早く撮りたいものです。でも、人が多くなればなるほど撮影場所に並んでもらうのにも時間がかかってしまいます。素早くきれいに並んでもらうためのポイントは、最初に写真のセンターと左右の端を決めることです。また、カメラマン一人ですべてを仕切るのは大変です。撮影前にあらかじめ協力してくれそうな人を何人か見つけておくと良いでしょう。
まず、イベントの主役となる人物がいるときは、その人をセンターの位置に案内します。主役がいないときは、協力者の一人にセンターの位置に目印として立ってもらいましょう。協力者がいないときは一時的に何か物を置いて目印にする方法もあります。着席で撮影するときは最初にセンターとなる椅子の位置を決めます。

センターが決まったら、そこから左右均等に人を配置していきます。そのとき、協力者の人にお願いして写真の左右の端にあたる位置に立ってもらいましょう。これより外側は写らないことを示すために手を上げてもらい、「手を上げている人よりも内側に入ってください」と声をかけるのも良い方法です。
きれいに並んだと思ってカメラのファインダーや画面ばかりを見ていると、たまにカメラからは見えていないところに人が残っていることがあります。会場をぐるっと見渡して、残っている人がいないかどうかチェックしておきましょう。

2)背景に写るものにも気を配る

多くの人の記念になる集合写真では、写真の背景にも気を配りたいものです。たとえば、イベントのロゴなどが写っていれば、何のイベントだったのかが一目瞭然です。イベントの内容、場所や時期を示すようなものがあれば背景に取り入れましょう。第1回カンファレンスカメラマンカンファレンスでは、入社式の集合写真を桜の木の前で撮った事例が紹介されていました。ただ、その日は咲いている桜の花がまだ少なくて、近くにあったお店の看板のほうが目立ってしまったというオチがついてしまいました。

たまたま写ってしまったお店の看板のように、集合写真に写り込んでほしくないものもあります。パーティー会場などで、食事を終えた食器や雑然と置かれた椅子が写っているのは、あまり見栄えの良いものではありませんよね。社内のイベントなどでは、社外秘の資料が書かれたスクリーンやホワイトボードが写り込んでいるとあとで大変なことになるかもしれません。

「人物の配置も表情も完璧だと思ったのに、後ろの壁にトイレの案内表示が写っていた」というのは、第2回カンファレンスカメラマンカンファレンスで披露された失敗談の一つです。参加者の中に同様の経験をした人もいたようで、会場から多くの同情と笑いを誘っていました。「Photoshopを使えばきれいに消せる」というツッコミもありましたが、あとで加工するより撮影時に気づいて失敗を回避したいものです。そうはいっても、急に自分の会社の役員たちから集合写真を頼まれたら、緊張してしまって背景にまで目が行かなくなりますよね。

写真
(背景にトイレのマークが…。撮影:片山 祐輔)

3)良い表情を引き出すコミュニケーション

緊張して失敗してしまうのはカメラマンだけではありません。撮られる側の人々も緊張していると硬い表情の写真になってしまいます。できれば、イベントの雰囲気にマッチした良い表情を撮りたいものです。
ここで大事なのは撮られる人々への声がけです。黙ってカメラを取り出していきなりシャッターを押しても、なかなか良い表情では写ってくれません。撮る人と撮られる人々の間でコミュニケーションが成立して、ようやくシャッターを切ることができます。でも、何を言えばいいのかとっさに考えるのは難しいですよね。ここでは二つほどヒントをご紹介します。
一つは、そのイベントの中で盛り上がったシーンを覚えておいて、それをキーワードにしてコミュニケーションをする方法です。カンファレンスカメラマンカンファレンスの集合写真を撮る場面では、自分が登壇したセッションの話題をもう一度持ち出して参加者を盛り上げ、そこでシャッターを切るカメラマンがいました。その日のイベントのおさらいをしつつ、その場の雰囲気を撮影するという、とても効果的なやり方ですね。

大勢の人を前に自分から声をかけるのは難しいと感じる人もいるでしょう。そんなときは、整列のときと同様、あらかじめ協力者を見つけておくのも一つの方法です。司会者のいるイベントなら司会の人、パーティーや宴会の席ならいつも話の輪の中心にいるような人、そのイベントの雰囲気を作り出している人に協力してもらい、撮影の場を盛り上げてもらうと良いでしょう。

集合写真を撮影している様子
(撮影:小堀 訓)

4)高い場所から撮るのもアリ

カンファレンスカメラマンカンファレンスでは、ライトニングトークセッションのあとに集合写真の時間が設けられました。カメラ持参の参加者が次々と前に出て、それぞれのスタイルで写真を撮っていきます。集合写真セッションだけで所要時間10分以上。多くのカメラマンが会場の椅子の上に立って撮っていました。中には、カメラの液晶画面を下に向け、カメラを持つ腕を上に伸ばして天井近くから撮る人も。どうしてなのでしょうか。
高い位置から集合写真を撮ると、目の高さでカメラを構えたときより、人の顔が隠れにくくなるからです。多くの人を写真の幅に収めようとすると、列の数を多くしなくてはなりません。でも、列が何重にもなると前の人の陰に隠れてしまう人が出てきてしまいます。そこで、高い場所でカメラを構えて、全体を見渡せるような位置から撮るようにすると、全員の顔が隠れることなく写るようになります。また、撮られる人々がやや上を向いた姿勢になるため、表情が明るくなるといった効果もあります。椅子などを踏み台にするやり方の他に、階段を使う方法もあります。会場にあるものを使って工夫してみましょう。
それでも隠れてしまう人がいたり、高い位置から撮れなかったりする場合もあるでしょう。そんなときは、冒頭にご紹介したような声がけが有効です。もし、ある人からカメラが見えていなかったとしたら、カメラの位置からもその人が見えていないことになります。何かの陰になっているわけですから、その人にはカメラの見える位置まで移動してもらいましょう。

集合写真
(撮影:石橋 崇司)

5)望遠レンズの意外な使い方

一枚に多くの人を収める集合写真では広角レンズが必要と思うかもしれませんが、意外にも標準レンズや望遠レンズが適している場合もあります。どういうことなのでしょうか。
たしかに、広い範囲を一度に撮れる広角レンズは、狭い会場で多くの人を撮る集合写真には便利です。会場の奥行きが少なく、カメラと人物の距離をあまり確保できないときには、広角レンズでないと全員が一枚に収まらないこともあります。
しかし、便利な広角レンズにも欠点があります。写真の中心から周辺に向かうにつれてゆがみが大きくなるという点です。特に超広角と呼ばれる焦点距離の短いレンズを使うと、写真の端っこに写っている人の顔が引き伸ばされてゆがんでしまうこともあります。
端っこまでゆがみの少ない写真を撮りたいときは、広角レンズではなく、標準レンズや望遠レンズがおすすめです。会場の奥行きが許す限りカメラと人物の距離をできるだけ大きく取って、人物が写真からはみ出してしまわないように気をつけながら、ちょうど画角に収まるようにカメラのズームを操作します。これでゆがみの少ない集合写真になります。

また、望遠レンズには遠くのものを大きく写せるという特徴があります。これを集合写真に応用すると、後方にいる人も広角レンズのときより大きく写るので、人々の列が何重にもなったときでも、前方の人と後方の人の写り方の差を小さく抑えることができます。全員が主役といった趣旨の集合写真を撮るのに向いています。

6)自撮りモードで自分が主役の集合写真?

望遠レンズとは逆に、広角レンズには遠くのものほど小さく写るという特徴があります。つまり、前方の人ほど大きく写り、後方の人ほどどんどん小さくなっていきます。この特徴をうまく生かすと、イベントの主役となる人物を最前列に配置して広角レンズで撮ることで、主役を強調した集合写真を撮ることができます。
カンファレンスカメラマンカンファレンス恒例の集合写真の中で、カメラの自撮りモードと広角レンズを使ってそれを実践するカメラマンがいました。

コンパクトカメラの液晶画面を180度回転させて自撮りモードにし、レンズのズームを広角にして自分に向けます。液晶画面のライブビューを見ながら、整列している参加者たちを写真の画角に収めて、センターに自分が入ります。こうやって撮影すると、撮影者自身は大きく写り、他の参加者は背景のように小さく写ってしまうという「自分が主役の集合写真」ができあがります。

写真
(「自分が主役の集合写真」撮影:石川 将行)

写真
(「自分が主役の集合写真」を撮っている様子を横から撮ってみた。撮影:山下 智晃)

7) スマートフォンでも集合写真は撮れる

集合写真を撮りたいのにスマートフォンしかない。そんなときも心配はいりません。スマートフォンのカメラは、自動的に人の顔を検知して人物がきれいに写るようにソフトウエアが工夫されています。集合写真を撮るのにとても向いているのです。
スマートフォンで撮影するときに気をつけたいのが、カメラの傾きと手ぶれです。スマートフォンは小さくて軽く、片手でも扱えてしまいますが、傾きと手ぶれを防ぐために撮影時は両手でしっかり持ちましょう。傾いている写真は見ていても何となく落ち着かないものです。

iPhoneの場合、カメラの設定の中に「グリッド」という項目があります。これをオンにすると、水平と垂直のグリッド線が画面に表示されるようになるので、天井や床のライン、垂直の柱などを基準にして水平になっているかどうかをチェックしやすくなります。
(Androidスマートフォンの場合は機種やアプリによって設定方法が異なります。グリッド線を表示する機能がない場合もあります)

また、手ぶれを防ぐためには、両手の親指と中指を使ってスマートフォンを持ち、人さし指でシャッターボタンを押すようにすると良いでしょう。両手で構えたままシャッターを切ることができます。片手でスマートフォンを持ち、もう一方の手でシャッターボタンを押す人も見かけますが、押した瞬間にスマートフォンがわずかに動いてしまい、手ぶれが起きやすくなります。

集合写真の撮り方のコツを7つご紹介しました。パーティーやイベントなどで集合写真を撮る機会があったら、ぜひ試してみてください。

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