ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社のコーポレートサイトはこちらです。
当ページに記載されている情報は、2023年9月30日時点の情報です。

企業情報

2015.12.10

「離れてわかる会社のありがたさ」男性の育児休暇

画像

今回は、1カ月の育児休暇から復帰してまだ1週間(インタビュー時)の、広報の宮原さんにお話を聞きました。

- 育休をとろうと思ったきっかけを教えてください!

妻の負担をできるだけ軽くしたいということが一番大きな理由です。以前から、子どもが産まれたら育休を取ろうと決めていました。

出産直後は妻の実家で1カ月くらい過ごしていたのですが、私も妻も実家が大阪なので、東京では頼る先がないんです。
妻も、こっちに戻ってきてからの1人での子育てが不安だと言っていたので、業務に負担が大きくならない程度に取りたいと思っていました。

1カ月という期間にしたのは、担当しているサービスの性質上、10月から年末年始にかけては特に動きが多いので、何カ月も休んでしまうと職場への影響が大きくなるかもしれないと思ったからです。私の場合は、1カ月が取得できるぎりぎりのラインだったと思います。

上長には、妻が安定期に入ってから、育休をとりたいという話をしましたが、その時がきたら調整しないとね、というくらいの自然なやりとりでした。

- 育休を取ることで仕事に影響するのでは、という不安はなかったですか?

あまり心配していませんでした。

育休を取る時に不安を感じる理由は、
・自分のスキルダウンにつながってしまうかもしれない
・会社に迷惑をかけてしまうのでは

この2点があるのではないかと思います。
まず、自分のスキルへの影響については心配しませんでした。もう10年ちかく今の仕事をしているので、1カ月くらい休んでも大丈夫だろう、という自信もありました。

会社への迷惑、という点では、広報という仕事の性質上、私が不在になる期間に社内外に迷惑がかからないようにしておく必要がありました。ちょうど10月に体制変更があって、私の担当サービスにメンバーが増えたため、スムーズに引き継ぐことができました。
とはいえ、10月以降は年末年始のイベントなどの準備もあるタイミングだったので、申し訳ないという気持ちはありましたね……。

- 1カ月間、仕事から離れてみてどうでしたか?

一言でいうと「心身共に充実」できました!
1カ月も仕事をしない、仕事のことをほとんど考えないという時期はこれまでなく、ずっと走り続けてきた感がありましたが、いい意味でリセットできたように思います。

休み中は、毎日かなり規則正しく過ごしていました。
もともと、掃除、洗濯、ゴミ出しなどの家事は率先してやっていたので、今回はこれまであまりやっていなかった、料理に挑戦してみようと思いました。
母乳育児をしていて油っこい食事は避けた方がいいので、和食を中心に作りました。野菜の切り方も覚えましたし、料理できるという自信がつきました。

image

(肉じゃが、ピーマンなどの炒め物、卵焼き)

image

(鰤と葱の醤油焼きなど)

- 育児は大変でしたか……?

育児を全部1人でやるということはほとんどなかったので、つらいと感じることはありませんでした。ただ、育児では何が正解かわからないことも多いので、そういう時は悩みました。

そして、育児は想像以上に体力的に大変だなと! 
一軒家なので階段があるんですが、子どもを抱っこして、階段を上り下りすると泣き止むんですよ(^^
それがわかってからは、頻繁に階段を上り下りするようになったので、かなりいい運動になりましたね。毎日家にいる割に、かなり全身を使いました。

育休期間中は、自分のための時間はあえてつくりませんでした。とにかくこの1カ月は余計なことを考えずに育児にフォーカスしよう、嫌になるくらい育児をやろうと。
でも、休んでから2週間くらいすると、早く働きたい気持ちにはなっていましたね(^^
そして育休が終わるころになると、明日からは子どもとこんな風にずっといられなくなるんだなと寂しくなりました。

image

(寝かしつけ成功!)

- 復帰後、育児や仕事はどのようにしていますか?

私が仕事に復帰してからの生活パターンを、前もって決めておきました。
帰りが遅くなっても、子どもと触れ合う時間が欲しいですし、妻の負担も減らせると思い、子どものお風呂は朝、と決めました。
毎朝、子どもをお風呂に入れて、洗濯をして干すまではやっています(^^

仕事については、まだ理想と現実では乖離がありますね……。理想は子どもが寝るまでには家に着けることですが、実際は22時前後になってしまうので、子どもはもう寝ているんですよね……。
そういう日が続くと「あかんなぁ」と少し落ち込みます。

広報という仕事の性質上、どうしても毎日決まった時間に帰るというのは難しいので、メリハリをつけて働いていきたいなと思っています。

- ちなみに、スムーズに仕事にもどれましたか?

仕事への影響は全然なかったというとウソになるかもしれません。仕事モードに切り替えるのに思ったより時間がかかっていて、まだ、会社のスピード感についていけていないと感じることがあります。

育休期間中の1カ月は、家族以外とのコミュニケーションをとっていないので、使う脳も違っていたんだなと思いました(^^
たとえば、プロのスポーツ選手が怪我をして1カ月休んでから復帰すると、最初は試合感をとりもどすのに時間がかかることもあると思うんですが、それに似ているのかもしれないですね。

- 育児休暇を他の男性社員にも勧めますか?

はい、勧めます。

私は「子育ては2人でやってこそ楽しい」と思っています。
2人で共有しながら子育てすることで、うれしいことは2倍に、つらいことは半分になるのではないかと。
たとえば、子どものおむつ替えも、いつも1人でやっていたら大変と感じる時もあるかもしれませんが、2人でやると、大量のウンチのおむつ替えでもお祭りみたいになるんですよね。「大漁だーーー」みたいな(笑)
「たくさん出て、スッキリしてよかったね」と思える気持ちの余裕もできるんです。

今回育休を取ったのは、妻が1人で子育てするようになる前に、私ができるだけ育児を共有することで、育児へのプラスイメージを持っておいてほしいと思ったことが大きな理由です。
私が育休期間に一緒に子育てをして、何が大変なのかもわかっていることで、復帰後も妻とのコミュニケーションがとりやすくなっています。ある程度まとまった期間、一緒に子育てをするということは、長い目でみたらとても大切だと思います。

本来、子育ては楽しいものですし、これからは男性が育休をとることがもっと普通なことになっていけばいいですね。

image

(この笑顔にいつも癒されています!)

男性の場合、育休を取るか悩んだ時に、周囲にすでに取ったことがある人がいるかどうかも大きいと感じました。やはり、前例を知ることで安心感につながるのではないかと思います。
私も、去年育休を取得された方から話を聞いたことと、復帰後も活躍されている姿を見たことで、迷いなく育休を取ることができました。

1カ月は職場のみんなにとっては、本当に一瞬です。「気づいてたら帰ってきていた」という感じだったようです(笑)
もちろん、会社への感謝や一緒に働く人への配慮を忘れてはいけないと思いますが、もし育休を取りたいと思っていて、取れる状況なのであれば、迷わず休んでほしいなと思います。

私は、今回育休を取ったことで会社愛や職場への感謝の気持ちが確実に強くなりました。これからもっと会社に貢献しよう! というマインドが今まで以上に強くなりました。

離れてわかる親のありがたさ……のような感じかもしれないですね(笑)

このページの先頭へ