毎年12月を「寄付月間」と位置づけ、官民共同で寄付活動の推進を目指す取り組みが今年からはじまりました。内閣府や企業、NPOなどが連携して推進委員会を立ち上げています。
Yahoo!ネット募金やチャリティーオークションなど、寄付に関するプラットフォームを持つヤフーも運営委員・共同事務局として関わっています。そこでヤフーの担当者の妹尾さんと井手さんに話を聞きました。
(完成した寄付月間ピンバッジを小泉進次郎議員へ届けに。ヤフーからは井手さんが参加)
ー寄付月間とは、どのような取り組みなのでしょうか?
妹尾:
一言でいうと、寄付をみんなで盛り上げようという取り組みです。寄付者への報告内容を改善するきっかけとなること、そして多くの人が寄付の大切さと役割について考え、寄付に関心をよせ、行動をするきっかけとなることを目指した月間です。
ーどのような人が関わっているんですか?
井手:
NPO、財団、企業、内閣府などが委員や共同事務局に入っています。賛同パートナーは約70団体でさまざまな公式認定企画が開催されます。また、寄付や社会貢献に興味のある大学生もチームを組んでFacebookの運用などを行ってくれています。
ーどうしてヤフーが寄付月間に関わるように?
井手:
2014年12月に寄付推進月間として『寄付で、世界を変える』という特集企画を実施したのがきっかけです。寄付の推進や社会課題の啓発のためにキャンペーン月間のようなものを作りたい、と多くの関係者が思っていて、それならヤフーでまずやってみよう! と勝手に寄付推進月間を名乗ってみました。その際、今の事務局の皆さんにご協力いただいたご縁で共同事務局を務めることになりました。
ーヤフーはどのような企画を実施しているのですか?
妹尾:
Yahoo!ネット募金では、寄付月間普及啓発のための募金(寄付推進月間主催)を8月中旬からはじめています。また、寄付月間の期間中、著名人のチャリティーオークション特集企画を実施します。現在は日本プロサッカー選手会の東日本大震災復興支援を目的とした企画を実施中です。そのほか大物アーティストも出品予定です。

(12月7日に開催された寄付月間記念シンポジウムに登壇する妹尾さん)
ーそのほかにはどんな企画があるのですか?
井手:
小泉進次郎議員が発案した寄付月間ピンバッジをつくるためのクラウドファンディング企画やビル&メリンダ・ゲイツ財団との共催イベント、生ビール1リットルにつき1円が寄付される「カンパイチャリティーキャンペーン」などさまざまな企画が実施されています。
ー私たちは、何をすればいいのでしょうか?
井手:
「欲しい未来へ寄付を贈ろう」というコンセプトなので、一人ひとりができることを行うのがよいと思っています。また寄付月間のページをSNSなどで拡散して一緒に盛り上げていただけるとうれしいです。
妹尾:
Yahoo!ネット募金では、台風や地震などで被害が出るとすぐに募金窓口を開設しています。スピーディーな募金開設を続けた結果、ユーザーの認知が高まり、多くの寄付を集めることができるようになりました。今後は災害以外の募金でも寄付が集まるように寄付のハードルを下げていきたいと考えています。
寄付月間をきかっけに、まずはYahoo!ネット募金で気になる課題を探すところから始めていただければと思っています。Tポイントを1ポイントから寄付することもできます。
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(記念シンポジウムには、野球解説者の古田敦也さんなども参加。およそ270人の来場者が集まった)