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“選挙に強いSKE”はホント!?~ビッグデータで読む「AKB総選挙」~

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

私たちはこれまで、様々なテーマにおけるインターネット上の注目度とリアルでの活動の関連性についてレポートしてきました。
なかでも、国政選挙やプロスポーツの世界における相関の高さは印象的でした。
(参考「ビッグデータが導き出した第47回衆院選の議席数予測」 「大相撲の人気がジャニーズを超えた!? スポーツビッグデータ解体新書~大相撲編~」)。
今回はエンタメの世界に注目し、2015年6月6日に行われた「第7回AKB選抜総選挙」について調べてみました。先日、SKE48の松井玲奈さん卒業でも話題を集めたAKBグループですが、いったい何が見えてくるでしょうか。

総選挙の得票数とインターネット上の注目度は関連するのか?

まず、インターネット上の注目度は総選挙の得票数と関連があるのか、2015年6月6日のAKB総選挙の上位16人で調べてみました。その結果が図1です。
インターネット上の注目度は、「Yahoo!検索」の関連ワードの検索数と、「Yahoo!検索(リアルタイム)」の元データからTwitterのツイート数を抽出し算出しています。

(図1)インターネット上の注目度とAKB総選挙結果の関係

インターネット上の注目度とAKB総選挙結果の関係の図

出所:
「Yahoo!リアルタイム検索」・「Yahoo!検索」データ(2014/7/1~2015/6/6)、AKB総選挙2015結果

上図のとおり、ツイート、検索のいずれでも、各メンバーの注目度と得票数にはある程度の正の相関が見られました。
政治やプロスポーツだけでなく、エンタメの世界でも、実際の人気とインターネット上の注目度には関連があるようです。
また、全体としての相関はあるものの、いずれのグラフでも2つの層に分かれる傾向が見られます(図2)。
注目度が高い割には得票につながっていないメンバー(青色の部分)と、注目度以上に得票数が多いメンバー(黄色の部分)の2層です。
当然のことながらこの層ごとに注目度と得票数の関連を見ると、基本より強い相関関係となります。

(図2)インターネット上の注目度とAKB総選挙結果の関係

インターネット上の注目度とAKB総選挙結果の関係の図から得票につながりやすい層と得票につながりにくい層を色分けした図

R値は実線の範囲を対象とした値
出所:
「Yahoo!リアルタイム検索」・「Yahoo!検索」データ(2014/7/1~2015/6/6)、AKB総選挙2015結果

SKEメンバーはいずれのグラフでも黄色の網掛け部分、つまり得票につながりやすい層に集まり、NMBメンバーは青色の部分、得票につながりにくい層に集まっています。
HKTは指原莉乃さんが得票につながりやすく、宮脇咲良さんはややつながりにくい傾向に分かれています。
総じてSKEメンバーは注目度が得票につながりやすく、逆にNMBメンバーは注目度の割には得票につながりにくい傾向が見えます。
ファンの間ではかねてから“選挙に強いSKE”として知られていますが、本検討からもその傾向が裏付けられました。

メンバーの関心層に違いはあるのか?

次に、メンバーがどの地域の関心を集めているのかを見てみました。

(図3)AKB総選挙上位メンバーの関心層エリア構成(%)

AKB総選挙上位メンバーの関心層エリア構成の図

出所:
「Yahoo!検索」データ(2014/7/1~2015/6/6)

図3は各メンバーの注目度の総和を100とした時の地域の内訳を見たものです。
特定の地域を活動拠点としているメンバーは、それぞれの地元からの関心が高い傾向は確かにありますがそれ程際立った違いはなく、SKEメンバーが選挙に強いのは必ずしも東海地区からの支持の多さによるものとはいえないように見うけられます。これは同じHKTに属する指原莉乃さんと宮脇咲良さんの九州地区からの支持度合いがほぼ同じこととも一致します。

人気者揃いの上位メンバーの中でも、注目度が得票につながりやすいメンバーと、注目度は高いのに得票につながりにくいメンバーがいることがわかりましたが、その違いはファン層の違いによるのでしょうか?メンバーごとの関心層の違いを性・年代別で分析してみた結果が図4です。

(図4)AKB総選挙上位メンバーの性年代別関心層(%)
(共に指数)

AKB総選挙上位メンバーの性年代別関心層の図

出所:
「Yahoo!検索」データ(2014/7/1~2015/6/6)

ご覧のとおり、メンバーによって関心を持つ支持層にはかなりの違いが見られます。
総じてファンの多くが男性である中、卒業を発表している高橋みなみさんや、SKEとSNHに所属している宮澤佐江さんの関心層は半数近くが女性です。
また、支持する年代にもばらつきが見られます。今回1位に返り咲いた指原莉乃さんの場合、関心層の3割近くが50代以上であり、幅広い世代の関心をバランスよく集めていることがわかります。
ただ、得票につながりやすい層(黄色)のメンバーに特徴的な関心層の性・年代の特徴は見られず、支持層と得票へのつながりやすさに直接的な関連はなさそうです。

まとめ

以上をまとめると、

  • 政治やプロスポーツと同様、エンタメにおいても実際の人気とインターネット上の注目度には関連性がある
  • AKBメンバーの中でも注目度の得票へのつながりやすさには差があり、中でも“選挙に強いSKE”はビッグデータでも裏付けられた。ただし、これは地元の支持の強さによるものとは必ずしもいえない
  • メンバーによって関心を持つ年齢層や性別はかなり異なるが、これと得票へのつながりやすさには明確な関連は見られない

となりました。
いかがでしたでしょうか。今後とも、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」をよろしくお願いいたします。