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TAKAHIKO NISHIYAMA

西山 貴彦

物理サーバーをOpenStackで管理
ハードの進歩をキャッチアップ

2013年入社

システム統括本部

物理サーバーの手配を1カ月から10分のレベルにまで短縮

入社後、最初の仕事はOSを“焼く”ことでした。全社で使うOSを用意して、そのサポートを提供する仕事を手がけていました。

私がYahoo! JAPANへ入社した頃は、インフラへのOpenStackの導入がちょうど始まった時期でした。仮想化が推進される一方で、社内には仮想化せずに使う物理サーバーがまだたくさんあり、しかも台数が増え続けている状況でした。それをOpenStackで管理する取り組みが始まり、そこに参加しました。

従来の常識ですと、物理サーバーはサービスが動いている間は動かせません。そのため、新規に物理サーバーを立ち上げるときには、空いている物理サーバーを見つけては順次使っていく。結果的に、ラックの中に使っていて動かせないサーバーと使っていないサーバーが共存する「歯抜け」のような状態が発生し、管理しにくくなるという課題がありました。

OpenStackで管理する場合ですと、物理サーバーのプールを持っていて、それを任意にユーザーに払い出して使ってもらえます。OpenStackで物理サーバーを扱うコンポーネントとしてIronicを使っています。物理サーバーを起動して、OSイメージを“焼いて”、ユーザーが使えるようにします。ユーザーの立場から見ると、今まで物理サーバーの調達に1カ月かかっていたのが10分ほどに短縮できます。かつ、管理も楽になるというメリットがあります。

データセンターを自社で持っているからこそできること

インタビューに答える 西山 貴彦

Yahoo! JAPANは多くのサービスを提供している会社というイメージが大きいので、データセンターを自前で運用していることを知らない人もたくさんいるでしょう。データセンターを持っているからこそ、できることはたくさんあります。Yahoo! JAPANのような規模になると自社で運用した方がコスト面でも有利です。

エンジニアの立場からも、データセンターを自社で持っていて、普段は触れないような環境に触れることには魅力があります。例えば、パブリッククラウドのIaaSでは使われていないようなハードウエアに触ることもできます。最近だとPCIeより高速にSSDを接続するNVMeとか。GPUが大量に刺さったカードとか。大量にハードウエアを積んで数十TB(テラバイト)にしたサーバーとか。そんな、平均的なユーザーが使わないスペックのサーバーにも触れることができます。

サーバーインフラ管理というと、世の中では特定のレイヤーだけに触れる仕事という印象があるかもしれません。Yahoo! JAPANはデータセンターもサービスも持っているし、ハードウエアを含めて幅広いレイヤーに触れることができます。そこも大きな魅力です。

仮想化がトレンドになっているのに、なぜ物理サーバーの利用が伸びているかですが、仮想マシンはディスクI/Oまわりが弱いためです。ElasticsearchやHadoopを本格的に活用するには物理サーバーを使いたいところです。

新しい技術に興味を持ち続けられる人と働きたい

一緒に働く仲間は、新しい技術を追い続けることに興味を持てる人がいいですね。OpenStackもそうですし、ハードウエアも変化が激しい分野です。インフラ部門としては新しい技術を提供していきたいです。

新しい技術がうまく当たれば効率も上がりますし、新しい技術に取り組める人は常に必要とされています。インフラエンジニアというと堅いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、うちのインフラチームは新技術にはどん欲で“イケイケ”ですよ。

新技術をどんどん導入するとハードルが上がっていくように感じられるかもしれませんが、入社前に何か一つプログラミング言語とLinuxを触ったことがあれば、後はなんとかなると思います。例えば、OpenStackに触って勉強できる環境は世の中にそんなにたくさんないと思います。でも、下地がある人なら勉強すればついていけます。

インタビューに答える 西山 貴彦

管理の自動化にも「やりがい」が

サーバーインフラを管理する役割の気持ちを表現すると「自分自身がクラスターの一員」になっているような感じです。今は1台1台のサーバーを手厚く面倒を見るやり方から、サーバーを大量に並べて入れ替えていくやり方へと変わってきています。とはいっても、特定の1台のサーバーに手を焼くことはあります。例えばハードウエア的に壊れる場合もありますから。

どんな時に仕事でやりがいを感じるかというと、OpenStackのダッシュボードの上で、たくさんのサーバーの上でOSイメージが“焼かれている”様子を見ると「できたなあ」としみじみ思います(笑)。リソースが自動的に埋まっていく様子を見るのは気分がいいですね。これからもインフラ周りの自動化を進めていくことによって負担を軽減しつつ、使いたいときにすぐ使える便利なインフラを目指していきたいです。

  • 2017年2月時点の情報となります。