ヤフオク! ですべての人にリユースのワクワク体験を

現在のヤフオク!が「Yahoo!オークション」というサービス名でスタートしたのは1999年。2013年3月に「ヤフオク!」に名称を変えました。日本最大級のネットオークション、フリマ(フリーマーケット)サービスとしてもリユース市場に大きなシェアを持っています。

今回は「ヤフオク!」が掲げるミッションや、昨今急速にユーザー数を伸ばしているフリマアプリとの差別化などについて、ユニットマネージャーの林に聞きました。

・落札されない限り手数料のかからない、シンプルなビジネスモデル
・フリマアプリ市場の盛り上がりに対抗し「フリマ出品」を開発
・1つのアプリ内で、オークションとしてもフリマとしても使えるのが強み
・「ヤフオク!」に携わりたくてヤフーに入社

ヤフオク!ユニットマネージャーの林
(ヤフオク!ユニットマネージャーの林)

落札されない限り手数料のかからない、シンプルなビジネスモデル

- サービスの概要を教えてください

ヤフオク!は 、どなたでも簡単に売り買いが楽しめるサービスです。
一時期は、5000円以上の落札時には出品者だけでなく落札者にもYahoo!プレミアム登録を必須にしていましたが、2013年の「eコマース革命」で撤廃。出品時にかかっていた1件10円の出品システム利用料も廃止し、落札されて初めて手数料をいただくというビジネスモデルにしました。

新規出品者は7割以上がスマホ経由です。重視しているKPI(企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標)は、出品者・落札者それぞれの月間の新規ユーザー数です。

フリマアプリ市場の盛り上がりに対抗し「フリマ出品」を開発

流通の観点でいうと「一次流通」と「二次流通」という大きなカテゴリーがあります。
「一次流通」はYahoo!ショッピングなど、新品の商品を法人から買うBtoC(企業から個人へのビジネス形態)。
「二次流通」は、いったん誰かの手にわたったものが、もう一度売買されることで、ヤフオク!はこの「二次流通」にカテゴライズされます。二次流通は「リユース市場」とも呼ばれています。

以前は「中古品を買うならヤフオク!」といわれてきましたが、最近ではフリマアプリ市場ができたことで、中古品を買う人の層が広がっています。
リユース市場は、今後もある程度の成長が見込まれています。市場の成長に伴い新規参入のサービスも増えているので、新規ユーザーをどんどん取り入れていかないと、市場の成長とともにサービスが成長していくのは難しいという危機感を持っています。さらに飛躍的に成長できるような戦略を描く必要があると考えています。

ヤフオク!ユニットマネージャーの林

- 具体的に考えている施策はありますか?

フリマアプリ市場が盛り上がってきたことに対して、ヤフオク!でも従来あった即決売買の機能をより簡単なものに変え「フリマ出品」としました。ヤフオク!は出品の際にYahoo!プレミアム会員である必要がありましたが、フリマ出品に関しては、プレミアム会員以外も出品できるようにしました。その結果、20代女性の新規出品者数は前年比で約2倍に増加しました。

フリマアプリ市場は、スマホネイティブなユーザーがほとんどです。 ヤフオク!は歴史の長いサービスなので機能が必然的に多く、フリマアプリに慣れた新規ユーザーからは「(機能がたくさんありすぎて)よく分からない」というイメージを持たれやすいようです。
かといって、新規ユーザーには不要と思われる機能を削ってしまうと、既存ユーザーからは「その機能をよく使っていたのに」と言われてしまう可能性もあります。どちらのユーザーにも使ってもらえるようにバランスを取るのが難しいですね。
ただ、時代の流れとしてはスマホにシフトしているので、スマホで使うことを前提として機能をそぎ落としたり、アプリはパソコン版より機能を絞って使いやすいUIにしたり、などの判断をしています。

他社のフリマアプリは良いお手本であり、新たな視点を与えてくれる面もあります。彼らと戦っていくには、ヤフオク!アプリも使いやすさをしっかり磨き込んでいかなければならないと思っています。

1つのアプリ内で、オークションとしてもフリマとしても使えるのが強み

- 他社のフリマアプリとの差別化のポイントは何ですか?

まず前提として、他社のアプリと同じくらい簡単に使えないと勝負になりません。既存ユーザーも大切にしつつ、どんなユーザーでも「簡単に取引ができる」と思っていただく必要があります。ですが、ヤフオク!には、まず基本機能をしっかり磨き上げないと変えられない点がありました。

例えば、以前のヤフオク!は、落札されると出品者とメールベースでやりとりする必要がありました。その後、サービス画面でメッセージをやりとりできるようになったのですが、やはり文章を打ち込むのが前提でした。
それを「取引ナビ」というステップ式のサービスにリニューアルしたことで、文章を打たずに取引を完了できるようになりました。

今後は、1つのアプリ内でオークション機能とフリマ機能を使い分けられる点が大きな差別化ポイントになるのではないかと考えています。
しかし、多くのユーザーにとってオークション自体にあまりなじみがなくなってきているのも事実です。特に若年層は使ったことのない人が多いので、次はオークション機能ももっと簡単に使っていただけるようにしたいと考えています。
オークションの楽しみは、相場観が落札者に委ねられており、思いもよらない高値が付くかもしれないというワクワク感。ものを売り、そのお金でまたほしいものを買うことで、おトク感や満足度が高まるのが、ヤフオク!のサービスの核となる部分だと思っているので、オークションの仕組みを使った買物の楽しみ方をユーザーに届けていきたいです。

- 直近で一番大きな改善を教えてください

最近反応が良かった改善は、出品時に登録できる画像を3枚から10枚に増やしたことです。 カスタマーサポート宛てにも、SNSでも、ユーザーから喜びの声を多くいただいています。何か改善した際に、カスタマーサポート宛てに「とてもいいです」という声をいただくことが多く、メンバーの励みになっています。

ヤフオク!ユニットマネージャーの林

ヤフオク!に携わりたくてヤフーに入社

- 林さんのこれまでの経歴を教えてください

2005年に新卒で入社しました。ヤフーを受けたのは、学生時代からヤフオク!のヘビーユーザーで、その裏側の仕組みを知りたかったからです。
1年目でヤフオク!の運用チームに配属された後、2年目に新しくできたソーシャルネット事業部に異動し、エンジニアとして経験を積みました。
その後は部長や企画、営業、マーケティングなど、エンジニア以外の仕事をひととおり経験して、約10年ぶりにヤフオク!に戻りました。企画部でプロジェクトマネージャーになり、その後サービスマネージャーになったのが2016年4月。ユニットマネージャーになったのは2017年10月からです。

- ユニットマネージャーとして、特に大切にしていることは何ですか?

やりたいことだけでなく、やらなければならないこともたくさんあるので、ユニットマネージャーとして責任をもって優先順位を付け、意思決定をしていかなければなりません。ユーザーの本質的な課題を解決するような施策は、たとえリスクがあっても、しっかりやっていこうと考えています。

たとえば、Yahoo!かんたん決済の決済手数料を無料化した際は、結果として多くのユーザーにヤフオク!を使っていただけるようになったので、とてもうれしかったですね。ユーザーがものを売買する際に、それぞれの機能の良し悪しも当然大事ですが、「ものを見つけて買う、そして買ったものが届く」という体験自体が満足度の高いものになっているかどうかも、とても大事にしている点です。

また、ヤフオク!では「いつでも、どこでも、すべての人にリユースするワクワクを」というミッションを掲げています。サービスを提供する側のわれわれも「機能を作って終わり」ではなく、ユーザーにどう使ってもらいたいのかを考えて、その思いを込めて作ってほしいとメンバーにも伝えています。

- 最後に、ユーザーへのメッセージをお願いします!

ヤフオク!には多種多様なものがあり、掘り出しものや思いがけないものとの出合いがあるので、ぜひ一度検索してみてください。
時々、昔のヤフオク!ユーザーが「いつの間にメールであいさつせずにやりとりできるようになったんだろう?」とSNSでコメントしているのを見かけます。それくらい、以前とはだいぶ違う使い勝手になっていると思いますので、今は利用していない方も、ぜひもう一度のぞいていただけるとうれしいです。

これからも、出品をより簡単にするために改善していきますので、ぜひ自分が出品したものが売れる「ワクワク体験」をしてください!

ヤフオク!ユニットマネージャーの林