「2カ月仕事から離れることは、不安がいっぱい」男性の育児休暇

「2カ月仕事から離れることは、不安がいっぱい」男性の育児休暇

現在、日本では約3割の男性が「育児休業を取得したい」と希望している一方、実際の取得率は2.3%にとどまっているそうです。

一度社会に出てから、一定期間仕事を離れることへの不安は、誰にでもあるもの。
女性のように、産後必ず取らなければならない休暇があるわけではない男性が、育児休暇を取って仕事から離れることは、さらに不安になるのかもしれません。
今回は、そんな「不安な思い」を実感したという、2カ月の育児休暇を取得したエンジニアの佐藤さんにお話を聞きました。


- 育休をとろうとおもった理由を教えてください!

一番大きな理由は、子どもと一緒にいる時間をつくりたかったからです。
結婚してからなかなか子どもを授からず、待望の子どもだったこともあり、できるだけ一緒にいる時間が欲しいと思っていました。

- 2カ月という期間はどうやって決めましたか?

私より先に育休を取得した先輩がいたので相談してみたところ、2カ月の育休が「ちょうどよかった」とのことだったので、同じくらいとろうと思いました。
でも、その話を聞いていなかったら、もしかしたら1カ月くらいにしたかもしれません。

仕事から2カ月離れたことは社会人になってから一度もないので、仕事の感覚が鈍らないだろうか……と少し不安でした。さらに、休んでいる間に世の中が進んでいって、ついていけなくなるのではないかという不安もありましたね。

- 育休中はどのように過ごしていましたか?

洗濯以外の家事は全部やりました。
それまで料理をしたことはなかったのですが、レシピをもとに自分なりにアレンジしたり、工夫しながら作れるところが楽しかったです。

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(栄養バランスを考えて作っていたそうです)

また、予防接種には私1人で子どもを連れて行ったり、保育園の見学にも一緒に行きました。
予防接種会場や保育園で自分以外のお父さんたちが育児に参加している様子を見て、育児に積極的な男性が増えていると実感しました。

- 育休期間中に感じたことを教えてください。

自分で希望して休んだものの、時々ふと「自分は今仕事をしていないけど、世の中的にいいんだろうか……?」という思いがよぎりました。

家事や育児をしている間は、やることがたくさんあるので気が紛れ「自分は今これをやっているからいいんだ」と自分を納得させられました。ですが、家事と育児に慣れてきて、ふと時間が空いた時は「こうやって休憩していていいんだっけ?」と不安な気持ちになりました。

- 仕事に復帰してみてどうでしたか?

仕事復帰の日が近づいてきた時は、また会社や仕事になじめるのだろうか、という不安がありました。
2カ月休んだだけでそう感じたということは、産休と育休で1年くらい休む女性は、もっと不安な気持ちで復帰するのだろうなと思いました。

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- 育休をとってよかったことは何ですか?

育児にしっかり取り組むことで、男性が会社に行っている間に奥さんは大変なことをしているんだなと思い、職場で産休・育休をとっている女性の気持ちや状況を以前よりも理解できるようになった気がします。

また、少し大きな話になってしまいますが、少子高齢化が懸念されているなかで「自分が日本のために少し役に立てた」と。
「育児に取り組むことは、世の中の課題解決の1つ」とも感じました。
育児について「大変そう」「お金がかかる」などのイメージを持っている人もいるかもしれませんが、男性が育休を取りやすくなり、育児にもっと参加することで、子どもを産みやすい社会につながる可能性があるのではと思うんです。

こんな風に考えるようになったのは、知人から「新しいパパの教科書」という本をもらって読んでからです。
「男性の育児参加に国をあげて取り組むべき」という内容だったので、男性が育児をすることは決してマイナスなイメージではないんだ! と思えました。この本を読んだことが、育休へのモチベーションアップにつながりました。

厚生労働省が2010年6月に発足した「イクメンプロジェクト」のように、社会全体がもっと男性が積極的に育児に関わっていきやすい雰囲気になるといいですね。  

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