「社員へエネルギーを注ぎ続けたい」 ヤフーの人事は熱血コーチ?

「社員へエネルギーを注ぎ続けたい」 ヤフーの人事は熱血コーチ?

今回は、ヤフーのリーダー育成プログラム「Y!アカデミア」を担当している、人事の伊藤さんにお話を聞きました。
グロービス経営大学院でリーダーシップ系科目の講師も務める伊藤さんが2015年4月にヤフーに入社して約9カ月。ヤフーの社員や制度について、どんなことを感じたのでしょうか。
(人事フロアのフリースペースにて。中央が伊藤さん)

- ヤフーにはどのような思いをもって飛び込まれたのですか?

ヤフーが新しい体制になって3年ですが、企業が本当に変わっていくためにはもっと長い時間がかかります。このタイミングで、ヤフーのさらなる改革をサポートできたらと思いました。

- ヤフー社員の印象はいかがでしたか?

ヤフー社員は「真面目な人が多い」と思いました。私は「素性がいい」という言い方をよくするんですが「邪悪なところがない」という印象を受けました。

みんな、何をするにしても真剣に取り組む姿勢があって、何かを提案した時にそれがどんなことでも茶化されることがないですし、しっかり話を聞いた上で自分の考えを伝えてくれる。年代や社歴など関係なく、一緒に仕事をしていて気持ちがいい人ばかりです。
中途入社ということで、受け入れてもらえるのか不安な面もあったのですが、入社3日目から私の言うことを「うんうん」と聞いてくれたのでびっくりしました。

ちなみに「爆速」Tシャツを着て出社したら、誰も着ていなかったのはショックでした……(^^

- ヤフーで一番やりたいと思っていたことは何ですか?

入社する時は「Y!アカデミア」の責任者としての役割を果たすことだけを考えていました。
入社前から外部のビジネススクールで講師をしているのですが、ヤフーではチームメンバーと一緒に、一から社員の成長に貢献するプログラムを作っていけるという点がとても魅力的でした。

入社してみてわかったのは「人事って会社にとって本当に必要なんだな」ということ。人事で行う全てのことについて、自分のこれまでの経験やスキルを生かして何かやれたら、と思いました。

- ヤフーにおける人事の役割とは?

ヤフーはこれまで、パソコンの世界では絶対的な王者でしたが、今はビジネスの主戦場がスマホに変わってきています。スマホの世界でも勝っていくためには、過去のヤフーが持っているブランドや技術だけではダメで、社員の力を最大限に発揮していくことがとても大切です。

人は、目標へ自分を燃やしながら向かっていくことで最大のパフォーマンスが出るものですが、自分の力だけでは燃やしきれないこともありますよね。
社員ひとりひとりが最大の力を発揮できるような会社の仕組みをつくり、変革していくための重要な役割を果たすことが今のヤフーの人事だと考えています
社員が気持ちよく働ける環境を整えることが、ヤフーがこれからもインターネットの世界で成長し続けるために必要だと感じています。

image


- ヤフーの制度で魅力を感じたものは何ですか?

まず、社員が成長していくための手助けになるのが、ヤフーで行っている「1on1」(※1)です。
自分が経験した仕事がどうだったのか、成長につなげることができたのかを確認する時間で、このプロセスは絶対に必要なものですし、ヤフーの全社員に対して行っていくというのは、成長サイクルの仕掛けの一つだと思います。

(※1)1on1:
 上長と部下が一対一で行う定期的なミーティングの場で、主な実施目的は、部下の「目標達成支援」と「キャリア自律支援」の2つ。

ただ、この制度が始まってからまだ3年くらいなので、全員が意図の全てを理解して行っているわけではありません。
上長は部下との対話スキルをもっと上げていく必要がありますし、部下は自分がやったことを成長の糧とするための時間が「1on1」だということを理解する必要があります。この制度が本当に効いてくるのはこれからだと思います。

もう1つ素晴らしい制度だと思ったのは「ジョブチェン」(※2)です。
普通は会社の指示で社員を異動させますが、ヤフーのジョブチェンでは希望し、面接で合格したらどこの部署にも行くことができ、1年に一度かなりの人数が異動します。
これは普通に考えると、会社としてはリスキーなのではないか? と感じられるかもしれません。会社の思い通りに社員を配置できないような仕組みをよくつくったなと(^^
自分で仕事を選べるという、素晴らしい仕組みですが、これは裏をかえせば「自分のキャリアは自分で決めなさい」という厳しさも持ち合わせていると思っています。

(※2)ジョブチェン:
一定条件を満たした社員であれば、社内のどの仕事に対しても異動を申し込める、自己申告型の異動制度。

自分で働きたい場所を選んで異動し、現場で新たな経験学習をして、上長との対話を通じて内省しながらまた次に進むという仕組みになっているわけです。「かめばかむほどすごい制度」と思っています。

ヤフーは3年前から「人財開発企業になる」と言っていますが、その通りに社員を育てるための制度や仕組みが用意されています。これらが社員全員の心に浸透するまでにはまだまだ時間がかかると思いますが、社員とたくさん対話をしながら、会社全体に浸透させていきたいですね。

- 人事の仕事のやりがいを教えてください。

人間は誰もが、やる気をもって仕事や生活をして、モチベーション高く楽しく生きていたほうが絶対にいいわけで、そのきっかけを提供できた時は、とてもうれしいです。

そういう瞬間を見たり社員からありがとう、と言われたりすると、時には泣いてしまいそうになるくらい感激しますね。
人事は社員みんなのサポーターだと思っているので、社員がやる気を持って進んでいる姿を見られた時に一番やりがいを感じます

ヤフーの会社としての歴史はまだ20年。新しい人事制度を取り入れてからも、3年しかたっていないので「この制度でなければならない」というものはありません。
経営陣も、自分たちが決めた制度が「よくなかったら変えようよ」と言っていますし、これからもっとよくしていくことができると思っています。
そのためはまず、今の制度の意図を伝え続け、対話する必要があります。これからはビジネスの現場で、人事がさまざまな社員と話をする機会をできるだけ多く持つことがとても大事だ、と感じています。

image


- 社内では、他職種から人事の仕事に挑戦する社員も増えていますね。

現場を一番理解している人が人事の立場になるというのはとても大切なことなので、大歓迎です!
人事の仕事をする上で、一番大事なのは思い。この会社をよくしたい、仲間が幸せに仕事できるようにしたいとひたすら考え続けられる人。もちろん、思いだけではなく、人からの意見も素直に聞きながら柔軟に変化していける人。
求めるのはそれくらいのことなので、どんどん挑戦してほしいです。

ヤフーは日本のインターネットの中で大きな会社になりましたが、さらに会社を大きく変革させていくための重要な仕事がまだたくさんあるんです。
私は、このタイミングでヤフーに入社して、本当によかったと思っています。

- 人事への挑戦を考えている人へメッセージをお願いします!

人事の仕事をするには「何年かけてもやり遂げる」「 つくった制度やシステムが企業文化になるまであきらめない」という熱い思いが絶対に必要です。
今は、最初にできた制度や仕組みを本当に定着させていく段階にきているのだと思いますし、もっと社員の意見を聞きながら、さらにいい制度を作っていきたい。

何年かかっても、人事が社員へエネルギーを注ぐ存在であり続けることで、ひとりひとりの心に「ヤフーマインド」のようなものがしみ込んでいったらいいなと。
私が思うヤフーの人事は、情熱的な「熱血コーチ」みたいなイメージです(笑)
最終的には、コーチが必要ない状態になっていき、現場の上長たちが熱血コーチになっているのが理想ですね(^^

インターネットの本流で仕事をしたい、人を大切に思っている、という人にとっては、こんなに面白い職場はないと思うので「早くヤフーに来てよ」と言いたい(笑)

今、ヤフーでは人事担当者を募集しています。人事の仕事を通じて、ヤフーをもっと変えたい、変化を楽しみたい、面白いことができそう! と感じたらぜひ飛び込んできてください!


【関連リンク】
人事採用ページ(人事企画、人財開発、採用) ※東京/正社員
雇用に関する基本方針(ヤフーのCSR)