「父親になっていくための3週間」男性の育児休暇

「父親になっていくための3週間」男性の育児休暇

先日初めての赤ちゃんが産まれ、3週間の育休をとった藤川さんに、休暇期間中の生活や、感じたことを聞きました。

どうやら男性は、赤ちゃんが産まれてもすぐには「父親」になるのは難しいようです。

- 今回、育休をとろうと思った理由を教えてください!

自分にとって、はじめての子どもだったので何をやったらいいかわからず、とにかく不安でした。

実は育休をとることには抵抗があり、産まれる2、3カ月くらい前まで、育休はとれないと奥さんに伝えていました。
ちょうど、今年の4月から今の部署に異動して、仕事にまだそんなに慣れていない状況だったので、そんなタイミングで休んだら申し訳ないとも思っていました。

ですが、育休はどういうものなのだろうと自分で調べたり、社内で育休をとった男性や、復帰したばかりのお母さん社員の方にもお話を聞いたりしていました。
その時に、産後はお母さんがすごく大変だということ、産後数カ月間は「まるでゾンビみたいだった」という話も聞いて、自分ができる範囲で奥さんをバックアップしたいと思うように。
上長からも「とれるんだったらとったほうがいいんじゃない?」と後押ししていただけたこともあり、育休をとることにだんだん前向きに気持ちが変化していきました。

里帰り出産だったので、産後1カ月は奥さんの実家でお世話になることが決まっていました。実家から奥さんと子どもがもどってきたタイミングで、自分も育休をとって子育てをしっかりやってみようと思いました。

- とる期間はどうやって決めましたか?

育休は、長ければいいというわけではないと思っていました。
子育て経験のある方から、子どもは2、3カ月くらいたつと首がすわったり、笑うようになったりして、だんだん楽になってくるという話も聞きました。産後2カ月くらいたてば少し落ち着くのではと思い、休む期間は3週間と決めました。

産後1カ月は実家で過ごして、奥さんが少し産後のダメージから回復したタイミングくらいから、夫婦で子育てしながら赤ちゃんがいる日常生活に慣れていくのがいいかなと思いました。

- 3週間もの休みは新卒入社以来初めてだと思いますが、どうでしたか?

担当している案件がリリースのタイミングで忙しかったですし、リソースも足りないと言われているなかで休むことへの申し訳ない気持ちがありました。
周りのみなさんに「頑張っておいで」と言っていただいてうれしかった半分、申し訳なさ半分、という複雑な気持ちで、休みをむかえました。

休み中は、奥さんの負担を軽減させることを一番の目標にしていたので、まず、食事を3食できるだけ作りました。
自分がつくったものを奥さんが食べて、それが母乳となって子どもにも届くと思うと、バランスを考えるのが大変でした。奥さんにリクエストされたものをつくるようにして、ご飯とお味噌汁、おかず1品、という献立にすることを心がけました。

料理をする上では、クックパッドにとてもお世話になりました。もし自分がこのままご飯を作り続けるとしたら、有料会員になったと思います(笑)

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最初の1、2週間は、仕事のことを思い出して毎日不安になり、「ヤフー」や自分が担当しているサービス名でニュースを検索していました。

でも、休んだことで、自分の価値観が変わったと感じています。子どもが自分にとって最優先するべきものになったこともあり、小さなことで悩むことが減りました。
とにかく子どもが健康でいてくれればいいや、と思うようになりました。

休んだことで子どもとしっかり「家族」になれたような気がしています。
男性の場合、出産前から赤ちゃんをお腹に抱えているお母さんとは違い、毎日生活を一緒にすることで、だんだん愛情がわいてくる、という感覚でした。
そして、育休中に奥さんと子どもと1日中一緒にいることで、奥さんの大変さを実感できたことも大きかったです。

- 子育てで大変だったことは何ですか?

やはり、泣き止まないことですね……。
日中、お腹はいっぱいだしオムツも交換したのに泣き続けていて、どうして泣いているのかわからない時は大変でした。
ずっと抱っこしていないといけないことが続いた時は、育児ノイローゼになりそうでした!(^^
家事のように、自分がやればできることとは違って、どうにもならないのがつらかったです。

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- 奥さんから言われてうれしかったことは?

育休をとったことについて「ありがとう」と言ってくれていましたし、ご飯をつくっても「ありがとう」、オムツを交換しても「ありがとう」と毎回言ってくれたことがとてもうれしかったです。

どこかで、育休をとったことに後ろめたい気持ちもあったのですが、奥さんの両親から「手伝ってくれてありがとう」とか、奥さんの友だちからも「(旦那さんが)役に立ってる」などと言ってもらえて、とってよかったんだなと思えました。
周りの人のフィードバックがもらえたことはとても大きかったですね。

- 復帰してから、仕事の仕方などかわりましたか?

時間の使い方が少しうまくなったと思います。早く帰れそうな時は早く帰って、子どもをお風呂に入れています。
家事については、平日はほとんどできないので、週末の食材の買い出しや力仕事的なことは自分がやっています。

自分の復帰後は、奥さん1人で子育てをしているので、大変だろうなと思います。特に最初の1週間はかなり大変だったようで、ずっと「疲れた」と言っていました(^^

- これからお子さんが産まれる男性社員に育休をすすめますか?

はい、すすめます!
奥さんの負担を減らせますし、なによりも子どもと毎日過ごせてとても楽しいですよ。奥さんも、子育ては自分ばかりが大変という気持ちがあったようですが、そういった大変さを一緒に共有できたのがよかったと言っていました。
短期間でも、子育てに「フルコミット」する期間を父親ももつことは大切だなと感じました。

また、自分の時間もできるので、何かやりたいことを決めておくとさらに充実した期間にできると思います。

- ちなみに、休み中に自分のための時間はもてましたか?

子どもが寝ている時間に、ファイナンシャルプランナー2級の勉強をし、先日試験を受けました。保険や税金についてしっかり知ることで、これからの生活にプラスにしたいという思いからです。
また、DVDを借りてきて、夫婦で映画を見たりもしましたよ。

今回、しっかり子育てをして1、2週間したころに「子育てをやっていける」という実感ができ、それから最後の1週間を過ごすことができたので、自分にとって3週間という時間はちょうどよかったと感じています。

育休をとったのが夏だったので、この3週間は「子育て夏期講習」だったと思います(^^

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