「声で会社に貢献したい!」Yahoo!公式アナウンス部

「声で会社に貢献したい!」Yahoo!公式アナウンス部

弊社では毎月1回、全社朝礼を行っています。その司会をいつもしている、あの妙に滑舌がいい男性は誰なのだろう? とずっと気になっていました。

今年、その方を中心とした「Yahoo!公式アナウンス部」ができたそうです。
「妙に滑舌がいい男性」であり、アナウンス部発起人でもある、高橋正興さんにお話を聞きました。

- アナウンス部ができたきっかけをおしえてください!

わたしは全社朝礼の司会を去年の1月から担当していたのですが、マンネリにならないためにも司会はいろいろな人がやった方がいいと思っていました。
ネット上のコミュニケーションの多い社内だからこそ、対面でのコミュニケーションもとても重要です。社内イベントの際に、参加者が集中を切らさないよう進行させていく司会の重要性が、これからは増すだろうと感じました。

さらに、動画の重要性が非常に高まっている中、動画を作る技術を持つ人は急速に増えていますが、その動画を完成させるためのナレーションをできる人が社内で育っていません。そのために動画の質を高めきれておらず、もったいないと感じていたので、社内で司会やナレーションを高いレベルで提供できる人を育てたいと思い「アナウンス部」をつくりました。
「公式」アナウンス部なので、司会やナレーションをやることで会社の公式行事に協力するのが目的です。メンバーは本業を優先することを前提に、上司の理解を得た上で業務時間内でも司会やナレーションなどの「声」の仕事をしていいということになっています。

立ち上げにあたっては、素養があったり情熱がありそうだと思った人に声をかけて6、7人くらいでスタートしました。
その後、活動の噂を聞いて「やりたいです!」といってくださる人が徐々に集まり、現在は15人くらいで活動しています。

image

(アナウンス部メンバーによる懇親会でもグルメレポ練習が始まってしまいます。)

高橋さんがアナウンスに興味をもったきっかけは?

語ることへの興味は結構若い時からありましたね。中学生の時から、NHK-FMの「青春アドベンチャー」のようなラジオドラマが好きでした。特に、森本レオさんのナレーションや広川太一郎さんのお芝居が大好きで、いつか自分でもラジオドラマをやってみたいと思っていました。
大学4年間は放送研究会に入って発声や滑舌の訓練をしたり、フリートーク、原稿読み、司会などのアナウンスの基礎的な技術を身につけました。

ただ、やがて同級生と一緒にアナウンサー試験を目指す段階になって「あれ?僕はアナウンサーになりたかったんだっけ?」という疑問が湧いてきました。ラジオドラマは俳優や声優の領域なのでは? と思い、大学を卒業してからは舞台でのお芝居の勉強をはじめ、いつの間にか 社会人劇団の代表を務めるまでになっていました(笑)

image


でも、舞台の芝居経験を積み上げていきながらも、ラジオドラマは結局やれずにいて、たびたび「あれ? やっぱりラジオドラマをやっていないな。また他の扉を開けてしまった!」と思い出すことがありました。

- たしかに、なかなかラジオドラマにたどりつきません!

はい(^^ 一方で、このプロセスの中でも、声優になる道は少し切り開かれました。「ドラえもん」の「のび太くん」の声などで知られる声優の小原乃梨子さんのところで勉強できることになったんです。
そこで声優の友だちができたり、ラジオドラマをやっている人たちとも知り合うことができました。

声の芝居に関しては、アマチュアとして楽しくやれればいいと思っていたのですが、ある時、小原さんから「 おはなしCD」に声優として参加してみないかとお誘いをいただきました。
その収録現場がとても刺激的で! それまでアマチュアとして指導を受けていたときとはまったく違う、深く厳しいレベルのダメ出しをいただきました。
多くの方に楽しんでいただく作品を作るには、本当に極限まで磨きあげた芝居が必要なんだと痛感する現場でしたね。
でも、きつい! と思いつつ、とても楽しかったんです。この厳しいダメ出しを受けることで、本当の意味で実力は上がるんだな、と実感しました。

これをきっかけに、もっと本気で声の仕事をしたいと思うようになり、事務所に入ってプロとして吹替やナレーションの仕事などもやらせていただくようになりました。
たとえば、ハリウッドで流れている日本の文化を海外に紹介する番組のナレーションや、「 フューチャーダイバー」というシリーズのナレーションなども担当しています。依頼をいただいたら社外のイベント司会のお手伝いをすることもありますよ(^^

ラジオドラマについては、自分の書いた作品をJ-waveさんでやらせていただく機会があり、そこに自分も出演するという形で、ようやく夢が叶えられました(笑)

- 会社では声をどのように生かしていたのですか? 

今のように朝礼の司会をする前は、カンファレンスで当時の社長の前座としてプレゼンをやったりしていました。
また、数年前の入社式で新入社員へのドッキリイベントでは、担当していた企画チームのメンバーから「高橋さん、舞台をやってるんですよね」と誘われてゲストのお笑い芸人さんとからんだのが、全社的に表に出た最初だったと思います。

その後、社内の全社朝礼の司会をずっとやっていらした方が引退するタイミングで声をかけてもらい、全社朝礼やほかの社内イベントの司会をやる機会が増えました。

image


社内に司会やナレーターのニーズはすでに増えているんだなと感じました。
わたしは声の訓練をしてきた期間が長いのと、舞台演出などの経験を積んだことで、訓練の仕方やどう直せばいいかなどの勘は少しあったので、声での活動をやりたい人を育てられないだろうかと思うようになりました。

先ほどお話したように、動画サービスはさらに大きくなるでしょうし、映像のクオリティを上げるにはいい音が必須です。音によって動画の価値が下がってしまうこともあるくらい大切なものなので、きちんとメッセージを声で伝えることができる人が必要です。

今後さらに求められる「声で伝える」能力を持つ人材を、テレビ局の「局アナ」 のように社内で調達できるようになればと思いました。
けっして一朝一夕で伸びるスキルではないので、長期的な視野で今から訓練をはじめておいたら、会社に貢献できるのではないかと。
男女や年齢など幅広い声のパターンがあれば、提供するもののニーズにこたえられますし、万が一予定していた人が声をこわしてしまっても、他の人が対応できます。
アナウンス部という集まりにすることで、案件のニーズに対して安定的に品質の高い「声」を提供できると思っています。

- 全社朝礼デビューはY!アナウンサーとしての第一歩?

アナウンス部では、全社朝礼の司会を務められたら司会として最初の階段はクリアしたという目安にしています。今年は新たに5人が司会デビューしました。
彼らはその後、ナレーションや部門イベントの司会など、個別に依頼の声がかかるようになってきました。

サービスの説明用映像やプロモーション映像、社内の余興映像をはじめ、最近ではグループ会社のテレビCMなど、任せていただける場が広がってきました。今後も、メンバーが活躍できるフィールドを拡大していきたいです。
そしていつかは、ヤフーのCMナレーションにも私たちの声を使ってもらえるといいなと思っています!(^^

- 普通の人が人前で話す時にはどういうことを意識したらいいですか?

人前で話す時、一番大切だと思っているのは「恥ずかしがらないこと」です。前に出ている人が恥ずかしがっていたらそれは見ている側にもとても不安です。なので、失敗しようが間違えようが、とにかく堂々としていてほしいです! 「第一声」は、その部屋の一番後ろにいる人にまで話しかけているような意識で、客席にしっかり届けてください。
話す際には 「ゆっくり、はっきり、しっかり」話すとかなり伝わりやすくなると思いますのでためしてみてくださいね。

- ちなみに、最近の小学生には、ほぼ毎日音読の宿題がでていますが、お子さんの音読を指導したりしますか?

はじめのうちは、やりました。ですが、最初につい「もう少しはっきり」「はやいな~」などと言い過ぎてしまって「やっぱりママと読む!」と嫌がられてしまったので、最近はあまり言わないようにしています(^^

ちなみに、歴史漫画の読み聞かせでは息子が徳川家康役など主役をやり、私はそれ以外の役すべてをやらされていて、演劇の経験が役立っています(笑)

- 今後、アナウンス部としてやっていきたいことを教えてください!

会社で独自に生中継の発信をしたり、映像・音声のコンテンツ制作をする機会はさらに増えていくと思います。それらを「声」の力も使って、より質の高いコンテンツにしていけるよう貢献し続けたいです。
そのニーズが今以上に高まってきたら、いずれは組織として「アナウンス室」になって、より専門的にスキルを磨くことができるようになるといいなと思っています。
そのためにも、今いただいている司会やナレーションの仕事でしっかり成果を出し、メンバーのスキルも磨いて社内の司会やナレーションを支える人材を増やしていきたいと思っています。もちろん私自身も、引き続き依頼をいただけるよう腕を磨いていきます!

今年のファミリーデーではアナウンス部メンバー総出で、ゆるキャラショーの司会をやりました。
来年のファミリーデーでは全員でよみきかせやラジオドラマをやってみたいですね(笑)

image

(先日のファミリーデーのゆるキャラショー)