若手マネージャーが「ヤフーとその仲間たちのすごい研修」に参加

若手マネージャーが「ヤフーとその仲間たちのすごい研修」に参加

2014年5月~10月の半年間、5社(ヤフー、インテリジェンス、日本郵便、アサヒビール、電通北海道)から選抜されたメンバーと、北海道上川郡美瑛町の職員が異業種チームを組んで研修を実施しました。
「半年間で、美瑛の抱える問題を解決せよ!」この無茶ぶりとも捉えられる研修に参加したヤフーの普川まど香さんに、研修で苦労した点や理想のリーダー像について聞きました。(インタビュー写真:武井大樹@公式カメラ隊)

普川まど香さん(メディアカンパニー生活メディア事業本部:サービスマネージャー)

- 研修を振り返って、大変だったことは何でしたか?

なによりもスケジュールでした。通常のヤフーの業務に研修が追加されるので、12日連続勤務になってしまったこともあります(笑)。併せて、研修中に実務の方で担当サービスの異動があり、ほぼ初対面の人ばかりの中でのチームの構築はもちろん、自分のサービス理解など誰にも任せられない仕事が多かったので、その点はとても大変でしたね。

■私、人事に泣きつきました。

- 研修と同時に実務でもチームビルディングをされていたのですね。

研修と実務がリンクしていたようにも思いますが、そこは考える余裕がなかったですね。ただただ大変でした。途中で、この研修担当の人事の池田さんに泣きつきました(笑)
異動したばかりで研修も頑張りたいし、その中でいっぱいいっぱいになってしまい、どうしようもなくなり、このつらい気持ちを聞いてほしいと……。

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■「日本語で話そう」と決めました

- 今回の研修では異業種のメンバーとのチーム業務でしたが、何か感じるものはありましたか?

一番違うと思ったことは、使っている用語でした。ヤフーはIT企業なので、カタカナ語が多いなと実感しました。「リリース」「プライオリティー」「リスケ」などの言葉は社内では当たり前のように使っていますが、研修のメンバーに「今リリース前で忙しい」と言っても、伝わらないことが多かったですね。
あるメンバーから「日本語で話そう」という提案があり(笑)、それ以降は気をつけるようにしました。

私はヤフーに新卒で入社したのでカタカナ語が当たり前だったのですが「これは普通ではないんだな」と改めて実感しました。

■私の立ち位置は「アイデアマン」

- 普川さんはチーム内ではどのような立ち位置だったのですか?

一言目にバンッと発言したり、盛り上げたりするような立ち位置だったと思います。それは自分のキャラクターでもあるので、意識をしていましたし、周りにもそのように伝わっていたのだと最後に気づきました。研修最後に行ったフィードバックでは「アイデアマン」 とも言われました。
ただ、私ははっきり発言することが多いので、チームが私に引っ張られるカタチになることが多く、進んだ方向が間違っていた時に軌道修正が大変になることもあるとも言われました。
ほかにも、きちんと意見を主張するメンバーが多かったので、もっとチームメンバーの役割をはじめに決めておけば良かったと思いましたね。
たとえば、資料を作るのがうまい人、議事録をしっかり取れる人、冷静に俯瞰で見られる人とか。そのような役割が決められないまま、メンバーそれぞれが意見を出し、右往左往を繰り返してしまいました。

私の普段の業務では、エンジニア、デザイナー、営業、企画などメンバーがさまざまな役割を持って、プロジェクトやサービスを運用しています。ですが、今回の研修ではメンバーが普段どのような業務をしているかを全く知らないので、適材適所の役割分担がよくわからないまま進んでしまいました。 

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(フィールドワーク中のチームメンバーの後ろ姿)

■メンバーの得意技を意識

- ヤフーの業務でマネージャーとして意識していることはありますか?

誰がどんな得意技を持っているのかを知ろうと意識しています。職種が一緒でもそれぞれが持つ強みは違うので、部長やリーダーともメンバーのアサインのところは一番時間を使っています。
たとえばベテランと若手をペアにしたプロジェクトをつくって、お互いにフォロー関係を作るようにしたり、なるべく仕事をしたことがない人同士を一緒にすることを考えたりしています。

ほかに気をつけていることは、誰もが意見を言いやすい雰囲気を作ることですね。チームメンバーが私の意見に対しても容赦なく反対意見をぶつけてくれるとうれしいんです(笑)。最終的な判断には私が責任を持ちますが、意見を言いやすい雰囲気づくりを意識して、近づきづらいマネージャーにならないようにしています。 

- 自然とリーダーというよりはフォローする立場になっているんですね。

通常のヤフーのサービスだと、チームにデザイナー、エンジニア、営業、企画などのメンバーがいます。私は営業と企画しか経験がないので、私ができないことができる人たちばかりなんですよね。その中でぐいぐい引っ張っていくのは私には難しいなと思っています。なので自然とフォロワー型になっているのかもしれません。
メンバーが各自のスキルを発揮してサービスの成長に繋げるために、この人はこれが得意だと私が知っていることも大事かなと。だから、みんなの強みを知りたいです。

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■「アイデアマン」はヤフーでの自分の課題だった

- 研修の話に戻りますが、本研修を通じて意外な発見はありましたか?

研修後のフィードバックで私は「アイデアマン」と言ってもらったのですが、自分では全く思ってなかったんですよ。普段は自分がアイデアを出すよりもメンバーのアイデアをまとめたり、優先度をつけたりするほうが多く、ゼロから何かを生み出す力は自分の課題でもありました。
また、マネージャーというポジションにいることで、自分がアイデアを出すとメンバーがそれをやらなければという空気になってしまいがちなので、無意識に抑えているように思います。ですが、研修では各メンバーがフラットな立場だったので、アイデアがどんどん言えて「アイデアマン」と言われたのかもしれません。
研修ではメンバー同士が進んでアイデアを出し、時にはヒートアップしたり、本音を言い合えるようになっていきました。

- アイデアを出したり、ヒートアップしていくとまとめるのも大変ですよね。

そこで必要になるのが「リーダー」だと思います。
『ビジョン、ミッション、戦略』をきちんと立てられる人。それにメンバーが納得・共感し共有できていないと、本音を言ってもただ発散して終わるだけで意味がないものになってしまいます。向かうゴールの設定をしっかりできるリーダーに私もなりたいと思いました。

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(夜な夜な議論をかわした、ペンションのリビング)

■理想は「背中で語れるリーダー」

- 理想とするマネージャー、リーダー像は?

「背中で語れるリーダー」ですかね。社内で私が入社してから尊敬している方々は、残業しているとかそういう意味ではなくて、みなさんめちゃくちゃ働くんですよ。
それを見ていると私ももっとがんばらなきゃと思います。細かく指示をしたり、言葉だけで引っ張っていくのではなく、働く姿勢で語れるようになりたいです。

■意識するのは「役職」ではなく「役割」

- マネージャーとして世代間のコミュニケーションで気をつけていることは?

年齢はほとんど気にしないです。その人の特徴だったり、キャラクターによってコミュニケーションの仕方は変えたりします。

また、役職もあまり気にしていません。私は今、サービスマネージャーとしての「役割」を与えられているので、それを120%全うすることに対しては、周囲の年齢も役職も上下関係ない、と思っています。

- 最後に、その他に研修で得られたものはありましたか?

いろいろありますが、一緒に研修に参加した人との「縁」ですね。
様々な会社はもちろん、役場の人とか普段の生活では絶対に出会えない人たちと、仕事でもなく友だちでもないような不思議な「縁」ができたのは、かなり貴重でした。
半年間にわたってチームごとに毎月ペンションで寝泊りをしていたのですが、人生で初めて、出会って二日目ですっぴん、パジャマを他人にさらしました(笑)
宿泊しながら夜な夜な激論を交わすわけで、仲良くならないわけが無いですよね。今でも、当時のチームメンバー同士ちょこちょこ連絡を取っていますよ!

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(研修最終日の集合写真)


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「ヤフーとその仲間たちのすごい研修」その内容は?