3カ月のサバティカル休暇をとってみた(留学編)

3カ月のサバティカル休暇をとってみた(留学編)

ヤフー勤続10年以上の社員が取得できる「サバティカル休暇」。
人生やキャリアを見つめなおす期間を持つ目的で、最短2カ月から最長3カ月取得できます。
2015年4月から2015年6月までの3カ月間、この休暇を取得した安部里美さんにお話を聞きました。

- サバティカル休暇をとろうと思ったきっかけを教えてください。

2013年11月にサバティカル休暇の制度が発表された時から、留学を目的にこの休暇をとろうと思っていました。

私はヤフーで働きながら大学院に行き、MBAを取得しました。その時に英語の論文もかなり読みましたが、もっと話せるようになりたいと思っていました。
また、大学時代に留学するチャンスはあったのですが、諸事情により行けなかったことを悔やんでいました。

2014年夏に、まだ20代だった従兄弟が病気で亡くなってしまったことも、やりたいことをやっておかないと後悔すると思った理由の1つです。

サバティカル休暇を申請してから承認まで1週間もかかりませんでした。上長に業務を調整していただいたこともあり、とてもスムーズでした。
私はYahoo!ショッピングを担当していて、当時は短い期間でサービスを改善していく仕事が多かったため、年末商戦の時期に重ならないように休暇期間を設定しました。

休暇中のスケジュールをしっかり決めておかないと、ただのんびり過ごして終わってしまうと思い、出発前にきっちり3カ月分のスケジュールを日単位で決めておきました。
また、私は一人暮らしなため、家を3カ月間留守にするための手配も必要でした。

明日から休暇! という日は「明日から休みだ、やったーーー!」という気持ちでしたね(^^
4日目にシンガポールへ出発したので、休暇最初の3日間は準備でとても忙しかったです。

【サバティカル休暇中の日程】
4月4日~4月5日・・・シンガポールへ移動し、語学学校の寮に入寮
4月6日~5月29日・・・EF Singaporeで英語の授業
5月30日~6月3日・・・タイのバンコク、アユタヤに旅行
6月3日~6月4日・・・シンガポール人(父の友人)宅に滞在
6月4日~6月5日・・・日本に移動
6月10日~6月26日・・・ヨーロッパに一人旅
6月28日 ・・・TOEIC受験

- 寮での生活はいかがでしたか?

シンガポールではホームステイは一般的ではないと聞いていたので、学校の寮に入りました。ルームメイトはフランス人でした。クラスメイトは年齢も国籍もさまざま(ベネズエラ、ブラジル、ペルー、コロンビア、ロシア、ウクライナ、中国、ベトナム、タイ、サウジアラビア、日本など)でした。
ここまでいろいろな国籍な人がいると、ちゃんと自己主張をしないといけないなと思いました。理解しあうのは大変ですが、日本人だけの画一的な価値観の中にいたらいけないと感じました。

授業が始まってからは、朝9時から遅いときは午後6時まで授業。毎日宿題もたっぷりありました。でも、部屋が狭くて机がないのでベッドで勉強しました……。
↓これが机代わりにもなったベッドです(^^

金曜日に必ずテストがあり、その週の評価が決まるのでクリアするのが大変でした!
授業では積極的に発言しないと間違った発音や文法を先生に直してもらえないので、言いたいことはどんどん英語で発言するようにしました。1カ月経つころには、伝えたいことはだいぶ英語で話せるようになっていましたね。

留学期間が終わろうとする時は、またすぐにシンガポールに戻りたい、もっと勉強したい! と強く思いました。

- カルチャーショックだったことはありますか?

ごく普通の家庭に住み込みのメイドさんがいることにはびっくりしました。約5世帯に1世帯の割合で、メイドさんがいるそうです。
語学学校を終えたあとに滞在した、父の友人のシンガポールのお宅にいたメイドさんはミャンマーから働きにきていました。現地の人に聞いたところ、メイドさんを雇うことは国の政策で促進されているそうです。

image


- 留学後の旅行中に特に印象に残ったことを教えてください!

まず最初に長年の夢だったフランクフルトでフランクフルトを食べることができたのでうれしかったです(笑)
肉のジューシーさや練りこまれているスパイスが全然違いました(^^

前から行きたかった、世界遺産のブルージュやパリ航空ショーに行ったり……。

シンガポールでは以前ヤフーにいた昔の同僚にも会いに行きました。

image


- 休暇中の経験を何か仕事に生かせそうですか?

外国人は日本への興味関心がとてもあります。クラスメイトからも「日本に行きたい」と何度も言われました。ただ、英語の旅行情報のサイトや宿泊施設の情報が少なく、困ることが多いそうです。
東京オリンピックもありますし、来日した外国人への、消費や旅行分野でできることをもっと考える必要があると思いました。

- 休暇から復帰してから、心境などに変化はありましたか?

オフィスに戻ってきたら、まわりから日本語が聞こえてくるのが不思議で、最初の1週間は違和感がありました。まわりに日本人しかいない! なんで? と(笑)

サバティカル休暇前と同じチームに戻りましたが、担当業務は、あえて休暇前と異なるものに変えてもらいました。

同僚からは「安部さん、変わりましたね。休む前はここまで突っ込んで聞いてこなかったのに」と言われました。仕事の面でもしっかり自己主張するようになったと感じています。

- サバティカル休暇は他のひとたちにも勧めたいですか?

はい、みんなに取ってほしいです。この休暇は10年以上ヤフーで勤務した上で、課題感や行き詰った何かがあるからこそ、取ることに意味があると思います。
このままじゃダメだ! という強い思いがある人に取ってほしいですね。自分を突き動かす何かがある時に取ると、とても意味のある休暇になるのではないでしょうか。

若手のみなさんには、サバティカル休暇で何をしたいかを考えたり、どれだけ資金がかかるかを調べたりしながら、この休暇をとることを楽しみにしてほしいですね(^^

image

【関連記事】
3カ月の「サバティカル休暇」をとってみた
「サバティカル休暇」中の同僚から写真が届きました