【Yahoo!基金「助成金」の使われ方】熊本地震 被災地パトロール編

【Yahoo!基金「助成金」の使われ方】熊本地震 被災地パトロール編

社会貢献推進室の松本です。私は、震災直後に熊本入りした社員の一人です。
Yahoo!基金では5月から、「平成28年熊本地震」による被災者・被災地緊急救援活動に対しての助成を行っています。今回は、第一回目の助成先となった団体の一つ、NPO法人「OneField」の代表渡辺裕之さんに、震災直後から被災地で行っているパトロール活動について伺いました。
(右がNPO法人OneFieldの代表渡辺さん )

- NPO法人OneFieldではどのような活動を行っているのでしょうか? 

「OneField」は、熊本地震で震度7を記録した益城町の隣町、菊陽町に事務所を置くNPOで、普段は子どもの健全な育成や、地域活性化を目的に活動しています。

- 地震直後の菊陽町はどのような状況でしたか? 4月16日の本震のほうが揺れが大きかったという話を多く聞きましたが……。 

はい、4月14日の最初の地震ではそこまでの揺れは感じませんでしたが、16日の本震は家がつぶれそうなくらい揺れ、地震がおさまってからも5日間くらいは車中泊を続けました。
菊陽町の被害は、半壊も含めて300棟くらい。被害が大きかったのは、やはり益城町近くの住宅です。ただ、停電があってもすぐに復帰しましたし、ガスはプロパンガスだったので使えました。ライフラインが無事だったのは幸いでした。ただ、水は3日くらい濁っていて飲める状態ではありませんでした。

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- 余震が続いて不安だったと思いますが、その後、どうしてパトロールをすることになったのですか?

余震が続いたため、避難のために家を空けて町民センターなどで過ごす人が多くいました。
そんな時に不審者が出たという情報があったんです。どうやら空き巣などではなかったのですが、不安な気持ちになりました。そこで、まずは一人で菊陽町のパトロールを始めたんです。

- 一人でのパトロールは怖くはなかったのですか?

怖くはなかったです。逆に自分が怪しまれないように、防災服を着て、防災シールを自分で作って車に貼って回っていました。
道ですれ違う人には積極的に声をかけてコミュニケーションをとるようにしました。

- 実際に不審者を見かけたりはしましたか?

地元メンバーを中心にFacebookでグループを作り、不審者情報の交換をしていました。菊陽町で家の近くで県外ナンバーの車が停まっているという情報が入り、現場にかけつけたことはあります。話しかけてみたところ、一応筋の通る説明があったので、不審者に見られる可能性があるので気をつけるよう伝え、その場を離れてもらいました。

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- 益城町のパトロールはいつからはじめたのですか? 地元の方の反応はどうだったのでしょうか。

5月の連休明けくらいから、菊陽町ではほとんどの人が自宅に戻っていました。そのころから益城町にも入りました。
毎日、主に20時から22時くらいまでパトロールしていました。警察や消防団もパトロールをしているので、益城町で不審車両を見かけることはありませんでした。

警察の情報では、菊陽町で震災直後10数件空き巣があったそうです。このうち数件は逮捕もされています。日中家にいる女性などからは「回ってくれているだけでも安心できるのでありがたい」と言っていただいています。少しでも抑制になればと思っています。

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- 今回の助成金はどのように使われたのでしょうか?

防犯パトロールだとわかるよう、きちんとしたステッカーを作るために使わせていただきました。
また、今後増えてくることが懸念されるリフォーム詐欺に備え、警察にも許可をもらいチラシも制作しました。 

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- とてもわかりやすいチラシですね!

ありがとうございます。このチラシで注意を呼びかけた効果があったのか、半壊した住宅の住民の方から、
・「ブルーシートかけを手伝います」と声をかけられて、ボランティアでやってくれるのかと思ったらお金を請求された
・柱をコーキング(継ぎ目やすきまを埋めること)して8万円払えと言われた
などの悪徳業者の情報が入ってきています。

もちろん、きちんとしたリフォーム業者も営業でまわっているので、住民の方がご自身で見極めていかなくてはいけません。このチラシを玄関に貼っておいてもらうだけでも抑制につながると思うので、住民のみなさんにお渡ししています。

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- 今後の活動について教えてください。

私たちの活動によって、地元住民のみなさんの不安を取り除くことにつながればと思っていますので、パトロールと啓発活動は続けていきます。また、地元NPOとして被災した子どもたちの心のケアなどもやっていきたいです。今後、近隣の御舟町に仮設住宅も建設される予定です。こちらのコミュニティーづくりにも関わることができればと思っています。

また、熊本地震災害緊急支援募金も受け付けております。

Yahoo! JAPANではひきつづき、熊本地震のインターネットを通じた情報発信、支援活動を行ってまいります。