「IT技術でIT人材を育成」eコマースやネット広告教育プログラム

「IT技術でIT人材を育成」eコマースやネット広告教育プログラム

Yahoo! JAPANは、ITを使って人や社会の「課題」を解決していく「課題解決エンジン」となることを企業理念としています。

IT人材の育成において、昨年からさまざまな取り組みを開始していますが、今回は、eコマースやネット広告の教育プログラムをご紹介します。担当の白山さん、今村さんにお話を聞きました。
(左から今村さん、白山さん)


十年で約2万人のIT人材を 目標は 「IT人材の地産地消」

- 今回の取り組みのきっかけについて教えてください!

白山:
このプログラムは、即戦力となるネットショップ(EC)と、ネットマーケティング(広告)の実務スキルを持った若者を育成することで地域のネットビジネスを活性化させ、日本の地方における課題解決をすることを目的に行っています。
十年で約2万人のIT人材を創出して、「IT人材の地産地消」を実現したいと考えています。

これまで、ストア(Yahoo!ショッピングのネットショップ)の出店セミナーで、全国の約1000カ所をまわって商品の売り方やツールの操作方法などをお伝えしたのですが、そこで感じた課題は、

・IT活用できる人が少なく、売上/導入につながらない
・IT活用できるスキルを持つ人がいても、その地域で働く場所がない

この2点でした。

また、日本が抱えている、
・地方創生
・中小企業の人材不足
・地域へのIT活用促進

これらの課題も、ネットショップを出店して商品を売るスキルを持つ人材を育成して増やすことで、1つの解決手段になるかもしれないと思ったのです。地方をまわったことで、ヤフーがIT人材を育てていく必要性をより強く感じました。

特に、地方にはおいしい名産品や飲食店があるのに、宝の持ち腐れになってしまっていることも多い。いいものがあるのにもかかわらず、それを売れる人がいないというもどかしさを感じていました。
ITの技術を使うことで、日本全国に売れるチャンスが広がります。現地の方が「商品を売る」ノウハウがないのであれば、そこを身につけていただくためのお手伝いをヤフーができるのではないかと思いました。

この課題は、私がひとりで日本全国をさらに1000カ所まわっても解決できるわけではありません。ぜひヤフーの事業として取り組んでいくべきだと思い、同じ思いを持ったプロジェクトメンバーが集まって、実現に至りました。
今は、10年という長期的な取り組みのスタート地点に立ったばかりです。

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今村:

私は佐賀県の出身で、まさに私たちが今ターゲットとしている「地方」の現状を実感しています。実際に進学、就職のタイミングで佐賀を出てしまう同級生は少なくありませんでした。私もその一人です。
ふるさとのために何かしたい思いもありましたし、このプロジェクトを進めることで、地方に仕事が生まれるだろうという可能性を感じました。

また、私はストアのツールを担当しているので、学生さんたちに実際にツールを使ってもらうことで改善点を知ることができるのでは、という期待もありました。

白山:
メンバーは全員、それぞれの立場や側面から、IT人材育成の必要性を感じていました。

ビジネスで必要なものは、よく「ヒト、モノ、カネ」といいますが、地方にはおいしい「モノ」や景色は豊富にあります。出店料が無料になったことで「カネ」は気にする必要がなくなりました。さらに今の時代は誰でもスマホで出店できます。
ですが、肝心の「ヒト」がいないんです。若者たちに私たちがノウハウを伝えて育成することで、ITを使って商品を売るきっかけをつかんでもらえればと思いました。

先生は全員ヤフー社員「心・技・体・経験」の体験型学習


- 昨年、テスト授業を実施したそうですが、その内容について教えてください。

白山:
約20時間の授業で、座学だけではなく目標達成意欲やプレゼンスキルなどの「体験型学習」の内容となっています。基本的な知識から応用的な売り方を学び、最後は実際にページを作成して商品を売るところまで体験してもらいます。

1 eコマース入門+ヤフー株式会社の社内見学
2 Yahoo!ショッピングについて
3 ページを作ってみよう
4 ページのカスタマイズをしてみよう
5 安心して購入いただくために
6 お客様からの注文を受け付ける
7 注文後対応と分析手法
8 集客方法(広告含む)
9 ストアへの短期インターン
10 成果発表会

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(白山さんの授業風景) 

また、「心・技・体・経験」の「経験」では、すでに出店しているストアへのインターン体験のプログラムもあって、これはヤフーならではの授業内容かなと思います。
インターン先のストアのみなさんも、地域に貢献したいという思いが強く、積極的に今回の授業に協力してくださりました。

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- 先生は、全員ヤフーの社員なのですか?

白山:
はい、今は私と今村さんを含む4人のメンバーで担当しています。みんな、講師の経験はないメンバーばかり。私は営業で入社したのですが、まさか自分が学校の先生をやることになるとは思わなかったですね(^^

今村:
私は普段の業務ではあまり人前で話すことがないので、本番の授業ではとても緊張しました。内容をしっかりと伝えられるよう、メンバーから指摘をもらい何度も練習しました。

また、ツールを目の前で使ってもらったことで「そこでひっかかるんだ」という気づきも多くありましたし、ツールを使って商品を登録し「ページに表示された!」と喜んでいる様子を見た時はとてもうれしかったです(^^

- このプロジェクトのやりがいはどんなところですか?

今村:
学生さんがITの新しい知識を覚えて、楽しんで使っているところを見た時です。
若い世代なのでスマホやアプリは使い慣れていますが、そのこととITの知識があるというのは別物なんです。
たとえば「PV(ページビュー)」と言ってももちろんわからずキョトン、としていますし、HTMLの知識もありません。HTMLでページに画像を表示しただけでも、すごく盛り上がるんですね。ITを使う側から、ITを利用して何かを作り出す側になる瞬間です。
そして、教えた内容を自分でアレンジしたり、マニュアルで調べながら課題を進めたりしている生徒さんたちを見ると、育成のお役に立てていると実感できることが大きなやりがいになっています。

授業では生徒さんに「まず自分で調べてみよう」と促したり、マニュアルや検索するためのツールを紹介して「使い方を考えてみよう」と伝えたりして「自己解決能力」を育てることを意識しています。
ツールが使えるようになっただけではIT人材とは言えません。私が担当する数時間の授業だけでは、ツールの全ての機能は教えられないので、調べ方を覚えてもらい、自分で解決できるようになることを意識しています。

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(今村さんの初めての授業風景。とても緊張したそうです)

白山:
私も、学生さんが出品した商品に注文が入った! と喜んでいる様子を見た時は、このプログラムをやっていてよかった! と思います。
「商品が売れた!」「できた!」という実感を得ている瞬間に立ちあえることもとてもうれしいです。

- 遠隔地への教育の取り組みとして考えていることはありますか?

白山:
今回の取り組みでは、サイバー大学というオンライン通信の学校に協力していただいているので、日本全国、夜でも休みの日でも、予習復習や受講ができます。全国に広げていくことができると思っています。今ちょうど、配信用の授業動画を収録しているところです。

- かなり長期的な取り組みですが、目指しているゴールは?

今村:
この取り組みは、学生さんたちがYahoo!ショッピングに出品してくれることがゴールではありません。日本中にITを使いこなせる人材を増やすことで、日本中の課題をITの力で解決できるようになることがゴールだと思っています。

白山:
「Yahoo!ショッピング」内の優秀店舗を表彰する「ベストストアアワード」で、私たちの授業を受けた学生さんと再会できたら、とてもうれしいですね!

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(ベルエポック美容専門学校の生徒さんたちと)

-今年、挑戦したいことを教えてください!

今村:
私は講師として何回か授業を担当させていただきましたが、そこではすぐ隣で同じ画面を見ることができる学生さんたちとしか接していません。
来年からは、いよいよ動画などを使ったオンラインでの授業が始まります。直接会えない距離の学生さんたちにどう教えていけばいいのか、距離の壁をどう越えるかが大きな挑戦だと思っています! 

白山:
たとえば、調理師免許は毎年、約4万人が合格していますが、IT人材へのニーズも同じくらいあるはず。とにかく、1人でも多くのIT人材を生み出したいですね。
目標の2万人にはまだまだ遠いですが、どんなに高い目標でも、最初は1からはじまっているので、千里の道も一歩から、の精神でやっていきたいです。

ITスキルを身につけることで、ふるさとで働きたいと思っている若者の思いを、1人でも多く実現できるのではないかと思います。


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 (Yahoo!ショッピングストア キャロン国への職場訪問にて) 

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Yahoo!ショッピングストア ジェイウェルドットコムの職場訪問にて)

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