生産者も消費者も地域もハッピーに「フィッシャーマン・ジャパン」の挑戦

生産者も消費者も地域もハッピーに「フィッシャーマン・ジャパン」の挑戦

ヤフーが復興支援の一環として支援する団体「フィッシャーマン・ジャパン」。若手漁師や鮮魚店が中心となり、「新3K=カッコいい、稼げる、革新的」な水産業を目指し、水産業が抱える課題の解決に取り組んでいます。事務局に入り込み広報を担当する復興支援室の長谷川さんに話を聞きました。

-「フィッシャーマン・ジャパン」では、どのような取り組みを行っているのですか?

後継者不足となっている水産業の担い手の育成と、魚をもっと食べてもらえるよう6次産業化(新商品開発など)に力を入れています。担い手育成では、まずは関わる人を増やすために、毎月フィッシャーマン・カフェやBBQなど、実際に生産者と会って、魚を食べてもらう機会をつくっています。また、現地に来てもらうために、ツアーを行ったりゲストハウスも作ったりしました。

6次産業化では、サバ缶、アカモク、シャケ(丸ごと一本販売)など、商品を開発・販売してきました。

-団体のメンバーは、どういった方なのですか?

メンバーの多くは東北の漁師に生まれ、一度地元を離れたものの、震災をきっかけに立ち上がったメンバーがほとんどです。彼らは「いつか自分たちが頑張って自分たちの地域に人を戻したい」といっています。多くの若者がいなくなっていくなか、残った若者はステキな人が多いですね。

image


-漁師でない長谷川さんが、なぜ事務局を務めることに?

課題解決エンジンマン(ヤフー社員)として、都会と地方、消費者と生産者、ITとリアル、これらのバランスをとっていくのが自分の役割だと思っています。これまでさまざまなプロジェクトをサポートという立場で行ってきましたが、まだまだ都会的で消費者の視点しかないと思ったのです。より課題を解決していくために、もっと突っ込んでいく必要があると感じていました。

そんなときに仲良くなった漁師から、長谷川さんはすでにフィッシャーマンだから、一緒にやりましょうと声をかけてくれたのです。それがきっかけです。

-具体的なヤフーの役割は?

一つはウェブ上の道具箱として、Yahoo!ウォレット、PassMarketなど、ヤフーのサービスを活用しています。ウェブ販売、イベント集客や会員システム、ホームページ制作、プロモーション動画など、ヤフーが地域と組むとこんな風になる、という事例づくりをしているつもりです。

もう一つは、ファンづくりです。ヤフーの知名度や第三者という立場を使って、関われる人を増やすのが仕事だと思っています。たとえば、行政と漁協と漁業者だけではなかなかうまくいかないところの調整をし、自分たちが入ることで、定期的に同じテーブルに集まることができるようになっています。

image


-これまでどういった成果がありましたか?

担い手育成では、漁師として全国各地からきた5人が地域に根付いてくれました。そのほかにも現地で事業を手伝ってくれる人などたくさんの方が関わってくれるようになっています。この実績が認められ、春にオープンする石巻市水産業担い手センターの業務を委託されています。

6次産業化では、震災前より利益がでている漁師もでてきています。こちらは株式会社も作り、B to B の事業を行っていく予定です。

そして、何よりうれしいのは団体をつくったことで、全国の水産関係者から連絡をいただき、漁業関係者同士のネットワークがつくれてきていることです。

それから成果とは少し違うかもしれませんが、地元の高校生がドアを叩きに来てくれました。高校の進路ガイダンスにも呼んでくれました。地元の若者の誇りを高め、いずれ漁師になってもらえたら、と思っています。

image


-興味をもった人は、何から参加すればいいですか?

まずは知ってもらい広めてもらうことですが、一番嬉しいのはイベントや現地に来てもらうことです。作り手のことを知ると、おいしく食べることができます。あとはネットで購入したらFacebookやYahoo!ショッピングに、感想をフィードバックしてもらえるとうれしいです。

会員「MERMAN(半漁人)」も募集しています。会員になるとイベント情報や一回旬の海産物(3か月ごと)が自宅に届きます。今後、シナジーマケティングさんの協力も得て、会員制度などをどんどん強化していきますので期待していてください。

image


フィッシャーマン・ジャパン
復興デパートメント ストア 
CLUB MERMAN