現地シリア人スタッフに聞く寄付の使い道。Tポイントで寄付もできます

現地シリア人スタッフに聞く寄付の使い道。Tポイントで寄付もできます

Yahoo!ネット募金では、「シリア難民支援緊急募金」を実施しています。集まった寄付金はどのように使われているのでしょうか? シリア国内で活動するシリア赤新月社(日本でいう赤十字)のラガド・アドリさんとラワン・アブドゥルハイさんに担当の井手さんがお話を伺いました。
(ダマスカス近郊、パンの配布に並ぶ人々。写真:シリア赤新月社)

シリア国内の現状は?

井手:
現在シリアでは、約430万人が海外に逃れる難民で約650万人が国内避難民、つまりシリアの人口のほぼ半数が家を失なっているというデータがあります。国内にいるシリアのみなさんは、どのような状況なのですか?

ラガド:
戦闘の激化するシリアの地方から、たくさんの人が首都ダマスカスへ避難しています。家を失った人たちは、親戚を頼ったり、知人の家に避難している方が一番多いと思います。ダマスカスだけで約46カ所の避難所がありそこにいる人もいますが、行き場がなく路上で暮らす人も多くいます。
学校は避難所として使用されるため閉鎖され、子どもたちは限られたスペースで朝昼交代制で授業を続けるしかありません。

ラワン:
水道は3、4日ごとに止まりなかなか復旧しません。電気も3日間で3時間程度しかつかないことも多く、冬は雪が降るほど寒くりますが、暖房をつけることができません。
多くの人の給料が10分の1に下がってしまったにもかかわらず、物価は水や食べ物、電気代までもが7~11倍に上がり、満足に食べるものを買うことも困難です。生きていくのが精一杯です。シリア人の約75%貧困状態と言われ、その中で超貧困状態にある人びとは全体の54%にのぼります。

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(ダマスカス、緊急出動2015年1月、冬は雪が降る。写真:シリア赤新月社)

寄付金は、どのように現地の人に届くのか?


井手:
お二人は現地でどのような活動をされているのですか?

ラガド:
私はシリア赤新月社(日本でいう赤十字)ダマスカス支部で給水事業を担当しながら、休日はボランティアの救急救命隊員として活動をしています。シリアでは、病院の67%が紛争の影響を受けていて、26%が閉鎖、33%が一部の医療しか実施できていません。医療従事者の数も紛争前の半分以下になっています。私たちは病気やけが人の救急搬送を毎日50件ほど行っています。
また銃撃戦や爆発、爆弾投下などがあるとその場に救急車で駆け付けて、けが人の手当てや搬送を行っています。

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(ダマスカス市内、爆弾投下後の救急活動、ラワン。写真:シリア赤新月社)

ラワン:
私はダマスカス支部の文書管理課長として働きながら、休日や勤務後の夜から朝までの夜勤シフトでボランティアの災害マネジメントおよび救急救命活動を行っています。災害マネジメント活動では、国連機関、国際NGOなどさまざまな団体からシリアに届く支援物資を、実際に人びとに届けたり、避難所への誘導、心のケアなどを行っています。
シリア国内で活動できる団体は限られていますが、紛争が始まった当初から私たちは『中立』であることを住民や紛争当事者に説明し続けているので、現在は『中立』であることが多くの紛争当事者から認められ、シリア全土の14県に68カ所の地域事務所を構えて支援活動を行うことができています。
しかし『中立』であることを5年間伝え続けていても、危険に遭わないわけではありません。私も食料配布に向かった先で、物資を積んだコンボイ(車列)が盗まれたり、銃撃戦が突然始まって物陰に隠れて何時間も待機するということがありました。私たちの仲間は、この5年間で48人命を失っています。

ラガド:
医療支援の活動では、診療所での診療や巡回診療、救護や救急搬送を含めると、2015年の1月から6月の6カ月間で、81万人以上を救援しました。また、物資配布に関しては、同6カ月間で、37回コンボイを組んで戦闘地域に入り、10万6000セットの食料詰め合わせ(5人分×1カ月分)と、1万5000の衛生用品セット(歯ブラシや石けんなど)、その他医薬品などを届けました。

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(東アレッポ、紛争の激化する地域の患者の医療避難。写真:シリア新月社)

私たちにできることは?

井手:
Yahoo!ネット募金では、中長期的な視点で寄付を募っていきたいと考えています。今後どのような支援が必要なのでしょうか? 具体的なものがあれば教えてください。

ラワン:
紛争が長期化しており、状況は悪化をたどっているので、食料、医療、その他すべてにおいて継続的な支援が必要な状況です。さらに、毎日新しいニーズが生まれています。これから冬になると、厳しい寒さに耐えるための毛布などが必要です。現状では生活に関するありとあらゆるものが必要なのですが、医療用品などは最も必要とされています。
そして、シリアの情報を定期的に発信していただきたいです。私は自分が危険と隣り合わせにあるとわかっていても、目の前で苦しんでいる人々を放っておくことができません。日本のみなさんも、同じ世界に苦しんでいる人たちいることを知れば、きっと手を差し伸べてくれると信じています。

ラガド
平和な日本から、紛争状態にあるシリアのことを想像するのは難しいかもしれませんが、私たちは簡単にどこかに逃げることはできません。難民として国外に出ることができた人もいますが、シリア国内から出ることのできず今もシリアで暮らしている人もいるのです。報道機関は国内に入りにくいので、なかなか情報が伝わらないのが現状ですが、もっとシリアのことを日本のみなさんに知ってもらいたいです。

井手:
今後も、Yahoo!ネット募金を通じてシリアの情報を発信していきたいと考えています。本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

■金額を決めて日本赤十字に寄付をする

  • 寄付するにはYahoo!ウォレットへの登録(無料)が必要です。
  • Tポイントで寄付するには、ご利用可能なポイント残高のあるYahoo! JAPAN IDでのログインが必要です。
  • 寄付金額と支援内容の内訳はすべて赤十字調べ。
  • レートなどにより支援の内訳は変化します。

・2000円を寄付する

「赤ちゃん用の衛生キット」1人×1カ月分
※紙オムツ60~90個、赤ちゃん用石けん、タオル(木綿)、赤ちゃん用爪切り、おむつかぶれ用クリーム分

・3000円を寄付する

「栄養パッケージ」(食料詰め合わせ)5人分×1カ月分
※米6キロ、白糖6キロ、紅茶の葉900グラム、ひまわり油1.8リットル、トマトペースト800グラム、豆の缶詰800グラム、乾燥ひよこ豆2キロ、塩500グラム、食物バター1キロ、ツナ缶925グラム、レンズ豆2キロ、小麦を半ゆでにして砕いて乾燥させたもの4キロ

・ 5000円を寄付する

「子ども一人に対する喘息治療(薬代含む)」分

・10000円を寄付する

「越冬家族サポートキット」5人家族分
※ストーブ、毛布、冬物衣料など暖のとれるもの
※毛布1枚は1000円といわれています

・30000円を寄付する

「子ども一人に対する骨折治療」分

■そのほかの活動を支援する。Tポイント1ポイントでも寄付可能です


・国内避難民を含む全般的な支援

日本赤十字社
ジャパン・プラットフォーム
ケア・インターナショナル ジャパン  

・海外難民を中心とした支援

国連UNHCR協会 
難民を助ける会 
日本国際民間協力会 NICCO

 

・主に食料支援

国連WFP協会

・主に子どもたちの支援

日本ユニセフ協会 
国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
認定NPO法人国境なき子どもたち 

・主に医療支援

世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド) 

その他

Yahoo!ネット募金「シリア難民支援緊急募金」特集ページ

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(写真右からラガドさん、ラワンさん、ヤフーの井手さん)