アイドルと児童養護施設支援団体をつなげた「チャリティーオークション特集」

アイドルと児童養護施設支援団体をつなげた「チャリティーオークション特集」

落札金額をNPOなどに寄付するチャリティーオークション。今回は「チャリティーオークション2015夏」特集にご協力いただいた“2000年に一人の美少女”滝口ひかりさんと寄付先団体で児童養護施設の支援を行うブリッジフォースマイル(以下B4S)鎌田淳さん、植村百合香さん、そして特集を担当したヤフーの井手さんにお話を伺いました。
(右から滝口ひかりさん、B4Sの鎌田淳さん、植村百合香さん)

どのように実施が決まる?

井手:
今回ご参加いただいたチャリティーオークション2015夏特集は、9月5日の国際チャリティーデーに合わせ、様々な社会的課題を啓発しオークション参加を呼び掛けた企画です。東日本大震災の復興支援や子どもの支援などに取り組む20団体、著名人50人以上にご協力いただきました。

鎌田:
全国に約3万人いる児童養護施設の子どものことも取り上げていただきありがたいです。どのようにして今回のようなチャリティーオークションの実施が決まるのですか。

井手:
私たちは課題を解決しているみなさんを支援するサービスを提供しています。基本的にチャリティーオークションは寄付先となる団体を応援してくれる著名な方がいて初めて成り立ちます。

今回は、あるテレビ番組で滝口さんが家族6人で慎ましくも家族の愛が溢れる生活を送られている場面をみて、こんな温かい家族に育てられた方であれば、きっとチャリティーに興味を持ってくださるはず、と思いオファーしたんです。お話してみると予想通り大変興味あることがわかり、快諾いただけました。

滝口:
本当にありがとうございます。最初にお話を聞いたとき、やっとこのときが来た! と思いました。

植村:
アイドルで興味を持ってくださる方がいるなんて、思ってもみませんでした。

滝口:
小学生の頃、家族から暴力を受けている同世代の子どもの映像を父親にみせられました。それ以来、養護施設で働く保育士になることを目標にしていたんです。

井手:
きっかけはお父様なのですね。

滝口:
はい。もともとは学業と芸能の両立を考えていたのですが、グループが軌道にのるにつれ難しくなってしまい……。休学なんてありえないと思っていたのですが、芸能を続けていくなかで児童養護施設に関われたら一番いいのでは、と事務所に言われて、いまはアイドルに専念しようと決めたんです。今回はやっと役に立てる時がきたなと思いました。

植村:
児童虐待の相談件数は8万8000件以上(2014年度)で、児童養護施設に来る子どもの6割が家族からの虐待を受けていると言われています。滝口さんが関心を持っていると知るだけで、子どもたちはもちろんのこと、働いている職員もうれしく思うはずです。私たちとしても本当にありがたいです。

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落札額25万1000円の使われ方

鎌田:
そもそも、なぜB4Sを寄付先に選んでくださったのですか?

井手:
いくつかの候補先を紹介し、滝口さんサイドと相談しました。児童養護施設に直接支援を行うこともできたのですが、啓発活動や中間支援を行っているB4Sさんであれば、たくさんの方の支援につながることから、今回はB4Sさんを寄付先にさせていただきました。

今回の落札金額はどのように使われるのですか?

植村:
私たちの取り組みは3本の柱があります。一つは主に施設から社会へでる子どもたちの自立支援。二つ目が児童養護施設への関心を高める啓発活動。三つ目が、子どもたちとかかわる人材の育成活動です。

特にお金が必要なのは、自立支援の一つである奨学金支援プログラム“カナエール”なので、こういった取り組みの支援金として使用させていただきます。

ヤフー担当者を魅了したカナエールとは?

井手:
実はB4Sの活動を推薦した理由の一つがカナエールでした。もう少し詳しく教えていただけますか?

植村:
自分の夢を語るスピーチコンテスト参加を条件とした奨学金給付制度です。資金と意欲の両面をサポートしています。

具体的には、プログラムは原稿作成、仕事人インタビュー、話し方トレーニングなど120日間かけて行います。

鎌田:
入場料5000円は奨学金の原資となるため、会場にくるだけでも支援につながります。

滝口:
なぜスピーチコンテストなのですか?

植村:
全国の児童養護施設で生活する子どもたちは約3万人いますが、毎年2割程度しか大学に進学していません。また進学しても、学費が払えない、アルバイトが忙しいなどの理由で中退してしまう子も多く、進学して卒業を果たせる子は約14%しかいないのが現状です。

こういった状況なので施設の子たちの多くは、自分なんてどうせがんばってもダメだろう……、と自己肯定感が低い傾向にあると言われており、将来に希望を持てない子も少なくありません。

スピーチコンテンストを通し生き生きとした先輩の姿を見せることで、希望を持ってもらえるかもしれないと考えています。

滝口:
カナエール、ぜひ私もボランティアとして参加させてください!

植村:
ぜひお願いします!

井手:
サービスを提供する立場として、本日のような機会をこれからももっと作っていきたいと考えております。

一同:
本日はありがとうございました。

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(右からB4Sの鎌田淳さんと植村百合香さん、滝口ひかりさん、ヤフーの井手さん)

チャリティーオークション2015夏特集
ブリッジフォースマイル
滝口ひかりさん所属のアイドルユニットdrop