未来のショッピング、求められるセキュリティとは?

未来のショッピング、求められるセキュリティとは?

近年のインターネット端末の普及にともない、インターネット通販は私たちの生活に欠かせないものとなりつつあります。
この前段階である通信販売が誕生したのは、150年近く前の1876年(明治9年)です。通信販売は、新聞・雑誌・テレビなどのメディアの発展、宅配便の登場などを経て、時代とともにその形を変えていきました。そして1990年代後半から、一般家庭にインターネットが普及していったことでネット通販が急速に拡大。出店型のECモール「楽天市場」が1997年に、「Yahoo!ショッピング」と「Yahoo!オークション(現ヤフオク!)」が1999年にオープンしました。

ここからは、インターネット通販サイト「LOHACO(ロハコ)」を担当している事業開発本部の榎並(えなみ)が2019年2月に九州大学で行った講義「電子商取引(eコマース)事業運営におけるセキュリティ」から、eコマースにおけるセキュリティ、そして未来のeコマースの姿などについてご紹介します。

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「LOHACO(ロハコ)」事業開発本部の榎並

eコマースの利便性とリスク

eコマースのサービスには、いつでも、どこからでも購入・販売できたり、実店舗で購入するよりお得に売買できたりするメリットがあります。最も大切なことは「安全に目的の商品を売り買い」できることですが、インターネット上での商品購入には、以下のようなリスクもあります。

  • 個人情報(名前、住所、電話番号、カード番号、カード名義、有効期限、セキュリティコードなどのクレジットカード情報)の流出
  • ポイントの不正付与、不正利用
  • 価格情報の改ざんリスク(低価格、高価格)
  • 商品が届かない、届いた商品がニセモノだった
  • 出店者や出品者を装う詐欺

ECサイトを利用する際ユーザーが気をつけるべきこと

悪意のあるユーザーによる被害に遭わないために、以下のような点に注意してeコマースのサービスを利用する必要があります。

1)サービスからのお知らせを必ず確認する

「サービスを装った不審メールにご注意ください」
「当社が運営しているかのような通販サイトおよび事業者にご注意ください」
などのお知らせがサービスから届いた際は、必ずご確認ください。
お知らせには、不審メールがどのような件名で配信されるかなどもあわせて記載しています。

※企業やサービスからの公式メールになりすましたフィッシングメールも急増しています。まず、届いたメールに記載されているリンクは気軽にクリックせず、差出人が本物か確認しましょう。メールの中に宛名がなかったり、「ただちにパスワード変更をしてください」「あなたの情報が盗まれた可能性があります」などのメッセージが含まれていたりする場合はフィッシングメールかもしれませんので注意してください。

2)あやしいサイトは利用しない

購入しようとしているサイトが偽サイトかどうかを見分けるには、見た目だけでは難しい場合もありますので十分な注意が必要です。たとえば、「クレジットカード決済が可能」と説明があるのに、実際購入しようとすると銀行振込しか選択できないなどのサイトは、利用を避けてください。

3)判断力が鈍っているときに購入しない、いったん立ち止まって考える

インターネット通販で購入したい商品を探す際には、買い手側も商品の知識、価値についての情報を、売り手と同じくらい持っている必要があると考えています。インターネット上の取引では、現物を確かめられないデメリットと、商品の希少性、お得感などのメリットによる購入意欲の高まりなどから、判断が鈍ってしまうことがあります。

そのため、事前にしっかり情報を確認できる状況で購入することを心がけてください。たとえば、夜中など判断力が鈍っているときには購入を避けて、いったん立ち止まって考えることも、被害に遭わないためには大切だと思います。

未来のeコマースに求められるセキュリティとは?

たとえば、中国(深セン、広州)では、無人コンビニエンスストア(セルフレジ)やモバイルペイメントなどの新しい買い物の形が生まれています。
参考)世界最速で成長している中国・深セン(しんせん)の最新ITサービスとは(コーポレートブログ)

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中国・深センの無人コンビニエンスストア

また、日本では、5G(第5世代移動通信システム)による通信が始まると、たとえば2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになったり、身の回りのあらゆる機器がインターネットに接続されたりするという、大きな変化が予想されます。

そのような変化を見据えて、最近では業種を超えたタッグを組む動きも出てきています。「共創」の世界では「つながる」ことが基本となるため、これまで以上に情報の漏えいや改ざんのリスクに対する高度なセキュリティ対策が求められるようになっていきます。
今まで以上に、サービスの利用者はもちろん、サービスを提供する側のセキュリティ意識を高めていく必要があると考えています。

「LOHACO(ロハコ)」事業開発本部の榎並

【LOHACO(ロハコ)について】

アスクル株式会社とヤフー株式会社が共同で運営するインターネット通販サイト。「LOHACO」の由来は「Lots of Happy Communities」。2012年10月に誕生しました。
ターゲットは30~40代の働く女性で、約7万の日用品を販売。「暮らしになじむデザイン」をコンセプトとしたオリジナル商品を年々増やしています。

【Yahoo!アカデミアについて】

Yahoo!アカデミアは「次世代リーダーの創出」を目的とする企業内大学として、2014年4月に設立。「自立」をテーマに、チームをリードし社会をドライブし活躍する人財になることを目指しています。ヤフーの現経営層である執行役員が各クラスのメンターとなり、受講者と真剣に向き合い、未来を創るリーダー候補の社員を直接指導・支援します。
今回九州大学で行われた講義の講師は、Yahoo!アカデミアから立候補した社員です。Yahoo!アカデミアでは、自ら発信していこうとする社員の外部講演などの活動も積極的に支援しています。

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