インターネットが可能にした、働き方イノベーション

インターネットはわたしたちの仕事をどう変えた?

1969年10月29日に生まれたインターネットは、今では私たちの仕事や生活に欠かせないインフラとなっています。ですが、実際にどれだけ密接に関わっているかを意識することはあまりないのではないでしょうか。
そして、インターネットが生まれる前の時代を知っているみなさんは、その頃どのように過ごしていたのか覚えていますか? 何か知りたいことがあるときはどんな方法で調べていましたか? 毎日の天気予報はどうやって知っていましたか? 友だちに連絡したいときはどうしていたでしょうか。

今回は、インターネットが生まれる前と生まれてからとで仕事の仕方がどのように変わったのか、いくつかの例をあげながらご紹介します。

1)インターネットがなかった時代の調べものは図書館がたより

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(図書館で調べる→インターネットで検索へ)

インターネットがなかった時代の調べものといえば図書館で、というのが定番でした。図書館の検索システムで資料を検索し、本の必要な部分をコピーしていたという方も多いのではないでしょうか。
ほかには、家にある辞典で調べたり周囲の詳しい人に聞いたりするなどの方法しかなかったため、得られる情報は今に比べると限られていたかもしれません。
現在のように、ウェブサイトの検索窓にキーワードを入力して「検索」ボタンを押すだけで多種多様の情報が得られるようになるとは、その当時は想像もできませんでした。

また、社内での調べものは大量のファイルのなかから探していました。取引先や業界の動向、顧客の情報、日報や出勤簿などの社内情報が紙で保管されていたためです。
ですが、今ではデータ化され、誰もが短時間で必要な情報にアクセスできるようになっているところがほとんどなのではないでしょうか。

2)取引先への書類の送付、連絡には時間がかかっていた

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(郵送→メール送信へ)

インターネットがなかった時代のコミュニケーション方法は、主に電話とFAXでした。今のように外出先からお客様と連絡を取ることも、データをメールに添付して送ることもできませんでした。
オフィスに固定された電話やFAXを使って、場所や時間の制約があるなかで連絡を取り合っていたため、やりとりできる情報の量は今よりかなり少なかったのです。

また、取引先に届けたい書類があるときは、メールを送信できなかった時代には書類を送付するか、直接届けるしかありませんでした。
現在では、書類もメールに添付して一瞬で送信できますよね。書類を届けるために使っていた時間を、たとえば2時間かかっていたものをわずか数秒までに短縮でき、やりとりもその日のうちに可能になったため、格段に時間と手間を削減できるようになりました。

3)取引先への外出時「現在地から検索」はできなかった

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(地図で調べる→「現在地から検索」へ)

今は外出時に携帯で地図を見るのが当たり前かもしれませんが、インターネットのなかった時代には地図(紙、本)を持ち歩くか、現地までの地図を自分で書き写したものを持ち歩くしかありませんでした。

そして、外出先で道に迷っても「現在地から検索」機能は使えません。チャットアプリで待ち合わせ場所を決めることや時間の変更もできませんでした。
今では、待ち合わせ場所をなんとなく決めておくだけで、現地でメッセージのやりとりができますし、道に迷ったとしても、「今このあたり」とメッセージを送れば相手が誘導してくれたり、地図を送ってくれたりしますよね。

4)みんなの予定を一目で確認、なんてできなかった

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(ホワイトボードに記入→スケジュール共有サービスへ)

社内で各自の会議や外出などの予定を共有するときも、インターネットのなかった時代には、ホワイトボードのスケジュール表に書き込んでおくなどの方法しかありませんでした。さらに、個人の予定はたいてい各自で手帳に書き込んで管理していました。

現在では、社員全員がインターネット上で共有しているカレンダーに予定を書き込み、情報が共有化されている会社も多くなっています。その日の予定を入力しておけば、他の社員もその予定表を確認できるので、本人に尋ねることなく、誰が今どこで何をしているのかが一目瞭然、会議の設定もスムーズです。



インターネットのなかった時代を知らないみなさん、インターネットが私たちの仕事や生活を大きく変えたことを、少しだけイメージできたでしょうか?

最近ではパソコンやスマホだけでなく、家電などこれまでインターネットに接続されていなかったさまざまな「モノ」が接続されるようになっていますよね。
総務省が発表した「情報通信白書」(平成29年版)によれば、インターネットに接続されるモノの数は、2015年には154億個だったものが2020年には約300億個と、約2倍に増えると予想されているそうです。

また、これまではその人の中にしかなかった「長年の勘」や「経験値」を、データを利用して文章や図表、数式などによって説明するアプローチも進んでいます。たとえば、自然言語処理や画像認識などの技術を使って、売れる営業マンの行動パターンや職人の「匠の技術」を分析し、明文化・仕組み化して他の社員や職人に継承していくというものです。
さらにインターネット技術が進化することで、これまで膨大なコストや時間がかかっていたプロセスがさらに省力化・自動化され、今後も仕事の仕方は変化し続けていくと考えられそうです。

みなさんが経験している、インターネットが使えることが当たり前の今の世界も、10年後には「そんな時代があったのか」と言われるくらい変化しているかもしれませんね。

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