子どものスマホ利用におけるチェックリスト

子どものスマホ利用におけるチェックリスト

政策企画の佐川です。
新聞やテレビ番組で最近よく目にする「スマホ育児」。その言葉に、みなさんはどんなイメージを持っていますか? 
もしかしたら、ポジティブな印象より、何らかの不安や懸念などを感じている方が多いかもしれませんね。

Yahoo! JAPANが事務局を務める有識者団体「子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)」では、この1、2年で急速に進んだ乳児・幼児への情報機器利用の実態調査や、望ましい機器との付き合い方について考えるべく、昨年度一年かけて調査研究を進めてきました。
情報機器の利用が子どもの発達に与える影響についての学術研究の文献調査や、先進的な教育啓発実践例の視察などを経て議論した結果、保護者のみなさんにとって今は、伝えるべきことと、適切な伝え方の整理が必要と考え、「保護者向けセルフチェックリスト」を作成しました。

image

未就学児の情報機器利用 保護者向けセルフチェックリスト(3歳から6歳)


このチェックリストでは、「機器利用の時間や場面」「情報の内容と保護者の関わり方」「機器の与え方」「保護者自身の知識や使い方」という4つの観点で設問を準備し、各項目ごとに、どんな点に気を付けるべきなのかをまとめた解説シートも併せて提供しています。

このチェックリストの目的は、保護者みなさんの知識を測ることでは決してありません。チェックリストを通して、子どもにスマホを使わせる際の大切なポイントを知っていただくことにあります。

乳幼児をお持ちの保護者のみなさん、保育園や幼稚園の先生方に、ぜひ一度目を通してみていただきたいです。

また、Yahoo! JAPANの社員のなかにも、幼い子どもたちと情報機器との付き合い方について悩む保護者がたくさんいます。先日、パパママ社員の協力のもと、このチェックリストを使ってスマホ育児についてディスカッションする座談会を開催しました。ランチタイムに開催したこの会には、東京本社メンバーだけではなく、名古屋支社や八戸センターからも多くの社員がテレビ会議で参加しました。

座談会では、「実は、スマホに頼った結果、子どもが夢中になり過ぎたことがあって……。今は使わせていません」といった失敗談や、チェックシートの設問の『飽きさせない工夫』という記載を見て、「子どもはどんどん飽きてしまうよね……。新しいおもちゃをどんどん買い与えるわけにいかないし。だからこそスマホが便利」といった、保護者の本音もチラリ。

image


また、就学児を持つ保護者からは、スマホデビューのタイミングや、メッセンジャーサービスでのコミュニケーショントラブルを危惧する声も。

このように、保護者が仕事と子育てを両立させる中で、「最後の切り札」として、スマホなどの情報機器とどううまく付き合うべきか。子どもの発達や学びを促進する活用方法について、チェックリストを片手に活発に情報交換が行われました。

image


幼い子どもたちが情報機器を利用する際の発達への影響は、今の子どもたちが大人になる数十年先まで明確になることはないかもしれません。そんな状況の中で、テレビやゲームで言われてきた「望ましくない利用」を避けつつ、子どもたちの発達に重要な睡眠の確保や五感を使った経験について考えていく必要があります。

今回ご紹介したセルフチェックを使って、ご家庭での現在の利用状況を振り返ることで、お子さんのより良いメディア利用習慣を育んでいくきっかけ作りができればと願っています。

【関連リンク】
子どもネット研第八期分活動報告書(2016年7月〜2017年3月)