絵本を使ったワークショップを開催しました

絵本を使ったワークショップを開催しました


先日、絵本セラピストの近藤麻智子さんをお招きして、絵本を使ったワークショップ「絵本で知ろう わたしのこと あなたのこと」を開催しました。
絵本を読んでもらい、心に浮かんできたことを書き出したりシェアすることで、さらに気づきを深めたり、お互いの価値観の違いを知ることが目的です。

大人になると絵本を「読み聞かせてもらう」ことはなかなかありませんよね。
読んでもらうメリットは、絵に集中してじっくりとその世界を味わえる点なのだそうです(^^

ワークショップは、まず近藤さんに絵本を読んでいただき、聞いて感じたことを紙に書きだしてから、同じグールプの人たちと共有し合うという流れで行われました。

今回は近藤さんに「ビジネスマンのための絵本」を4冊選んでいただきました。みなさんが知っている絵本はありますか?  

◇「えらい えらい!文: ますだ ゆうこ 絵: 竹内 通雅

「くつはえらい えらいえらい なんでえらい?」
身の回りにある、よく考えたらえらい! ものがいろいろ出てきます。

「まいにちいっぱいあるくから~」
えらい理由がわかったら、みんなで
「えらいこっちゃ えらいこっちゃ はくしゅ~!」
と歌いながら拍手をしました。その場の空気がふっと緩んだのが印象的でしたよ(^^


りんごがたべたいねずみくん
作: なかえ よしを 絵: 上野 紀子

ねずみくんのチョッキ」など、ねずみくんの絵本シリーズの1冊です。

木になっているりんごを、うらやましそうに見上げているねずみくん。
そこへ、さる、ぞう、きりん、カンガルーなどが通りかかり、1つずつりんごをとっていくたびに「木のぼりができたら」「鼻が長かったら」「首が長かったら」「高く飛べたら」と思うのです。

さて、ねずみくんは無事にりんごを取れたのでしょうか……?

このお話への感想はとてもたくさん出ていました。一部をご紹介します。

・同じことを達成するためにもアプローチ方法がいろいろあると感じました
・みんなそれぞれの得意分野で頑張ればいい、誰にでも自分にしかできないことがあるんだと思いました
・誰かと一緒にやることでより、長所が伸びたり生かせたりするのだと思います
・目標を達成するためには、協力してもらえるような関係をつくっておくことも大事だと思いました

なかにはこんなユニークな感想も。

・りんごは全部とられてしまったり、ぶつけられたり大変だと思いました
・通った動物に「りんごを取って」と言えばよかったのに
・ねずみくんは、アシカくんが他の動物のように上手にりんごを取れなそうだから声をかけたのでは?

男性陣は特に、組織の中での人の活かし方に参考になると感じたようです。

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もっと おおきな たいほうを
作・絵: 二見正直

王さまとキツネの大砲比べがどんどんエスカレートしていく様子に、ページをめくる度に笑い声があがっていたのが印象的でした。

ラストシーンではほのぼのした気持ちになった方も多かったようですよ(^^
手に取る機会があったら、ぜひ裏表紙までしっかり見てくださいね♪

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ええところ
作: くすのき しげのり 絵: ふるしょう ようこ

最後の一冊です。「わたしって、ええところひとつもないなあ」と思っている 小学1年のあいちゃんが、友だちに「わたしのええところ 教えて!」と聞いてみると……。

とてもやさしい気持ちになれる絵本でした。中には、そっと涙をぬぐっている方もいましたよ。
以下のような感想が出ていました。

・誰かと比べて一番じゃなくても、いいところはいっぱいあるのにとちょっと悲しい気持ちになりました
・ほめられて受け入れるためには相手との信頼関係が大切だと思いました。自分も家族と出会ったことで自分のいい所に気づけたことを思い出しました
・自分のいいところを見つけたりほめられると、そこをもっと伸ばしたくて頑張れるのだと思いました
・周りの人の「ええところ」を考えてみたいと思いました

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今回来ていただいた、絵本セラピストの近藤さんにお話をうかがいました。

- 絵本セラピーを学ぼうと思ったきっかけと、その魅力を教えてください。

小児病棟での読み聞かせボランティアを始めた頃、絵本を読んでいる自分もなぜだか癒されていることに気づきました。
「絵本は子どものためのもの」だけじゃない、大人も惹きつける魅力があると知り、絵本セラピーを学び始めました。

大人は、絵本を読んでもらいながら無意識に自分が大切にしている価値観やこれまでの経験、いま気になっていることなどを投影しています。1冊の絵本を10人の大人が読めば、10通りの感想や解釈があります。
それを参加者同士シェアし合うことで、様々な気づきを得るきっかけになるところが、絵本セラピーの大きな魅力だと思います。

子育て中のお父さんやお母さんは、お子さんに絵本を読み聞かせてあげる機会もありますよね。子どもは絵本を読んでもらっている時に、喜怒哀楽様々な「体験」をしています。読み聞かせた後にお子さんから「もう一回(読んで)!」と言われたら、「この体験をもう一度味わいたい!」という最高の褒め言葉なんですよ。

1時間のワークショップ終了後は、開始時に比べて少し肩の力が抜けたような、スッキリした表情の方が多かったのが印象的でした(^^

みなさんも、時には絵本を開いてみてはいかがでしょうか?

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近藤麻智子さん:アナウンサー /絵本セラピスト (絵本セラピスト協会認定)
ブログ:風machi日記